ハードディスクに問題が発生したようで対処を依頼されました。
てっきりハードディスクの故障でパソコンが起動しなくなった…と、思ってたのですが、実は早とちり。ちょっと違ったようです。
今日はその模様をご報告します。
そのPCは
対象のPCは古いデスクトップ。ハードディスクも3.5インチのSATA1ディスクで古いタイプでした。
症状を聞けば、
ハードディスクが故障した?
と思しき状況。
HDDを認識しない…わけではない
対象のPCは如何せん古いもんでしょうがないところはあります。
代わりのPCに交換しますか…。
と思って愕然としながらも代わりのPCを用意することにしました。
でもデータは取れれば取りたい、と言うところがあります。
ダメで元々、ということで、取り外して別のPCに接続すると、ややっ、認識する、まだ完全には死んでない。
急いでデータバックアップ、調査中に故障してしまうのも悲しい結果になってしまいますのでバックアップを最優先にします。
バックアップ後ディスクチェックしてみることにしました。
いつも使っているのはFromHDDtoSSDというツールでディスクの状態を確認するようにしています。
データ復旧クラウド FromHDDtoSSD:最新版ダウンロード
いざディスクチェックを仕掛けてみると…
どうも不良セクタはないようで、代替セクタがたくさん発生している模様。
図:ディスクの情報を確認
レポートに注意観測、代替予測という文字がたくさん並んでいます。
CrystalDiskInfoで確認してみれば、代替処理済みのセクタ数/代替処理保留中のセクタ数の数値に注目
図:ディスクの情報を確認
正常な同型HDDの場合にはどうなるかと確認したところ、数値は変わらないことが確認できました。
てことは、うーん壊れてない、ってことか?
もうちょっと、詳しく。
もうちょっと詳しく聞いてみようかな…。ということで話を聞いてみたら…
「パソコンの電源を入れたらば、スタートアップ修復と言う画面が起動してきてたんですよね。」
ん?"スタートアップ修復"ということは、正常にシャットダウンできなかったってことですか?
「いや、シャットダウンはちゃんとできていますけど、次の日に起動するときにはスタートアップ修復の画面になります。
画面自体は動作しているってことですね?フリーズとかではなく。
「そうです。画面の完了を待ってからWindowsは起動してきますね。」
あーなるほど。この安定度情報で注意観測が出ている、というところが影響しているのかな、と思います。
このPCのユーザ環境は訳あって複雑なカスタマイズが実行されているので作り直しとなると一苦労です。予防保守としても良品とディスク交換はしておいてよさそうです。
バックアップが二度手間になってしまいますが、ディスクをHDDデュプリケータで丸ごと複製をしてしまいます。
交換したディスクで起動確認は取れたのでこれはOKとして、安定度が低下していると診断されたディスク、どうしようか、と言うのは悩み中です。