treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkPad T61のALPSキーボードはタッチの感じがすてき

今日は、ThinkPadのキーボードのタッチについてご報告します。
本日、対象の機種はT61とT400です。
途中からだんだん関係ない話になってきます。TinkPadユーザのキーボードに対する感想というか考え方というか、世間話的な一つとしてご覧ください。

要点から書きますと、T61のALPSキーボードをT400に移植して試してみました。
結構いい打ち心地です。もう一枚同じキーボードが欲しいくらい。
図:換装後

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正直見た目では全然分からないですね。これでも換装後の写真です。
T61から換装したのはALPS:42T3235です。
もともとT400に搭載されていたのは、Chicony:42T4092でした。

いま、そのアルプスキーボードを使ってこの文章を書いてみています。
最初に使っていたキーボードはチコニーキーボードです。

よく、キーボードのタッチについて文章化されている方は見かけるんですけど、正直言って、今まではThinkPadのキーボードならどれでも同じような感覚で使えていました。それほど違いが分かるようなタッチの差はなかったのです。

ですが、T400のキーボードを使ってちょっと違和感を感じたのが、
「左手ホームポジション周辺のキーやEscキー/F1/F2キーあたりを押下すると、キーボード全体が沈む感じ」
が手に伝わってくるのがありありとわかりました。なんかキーを押下したときに一ミリくらいキーボード左側が沈む感じです。(ちなみに右側はそんなことない。)
これがT400で有名な"たわむ"キーボードってことなのか?と思ってちょっと調べてみたのです。

調べてみたところだと、T400はたわむ傾向があってその主な原因となっているのが軽量化するための裏側の金属板の仕様変更があったため、だそうです。
裏側の金属板、というのは、T61までのキーボードではステンレス製の底板が張ってあってキーボード自体がしっかりした支えがあり、その支えがあったために本体の上に被さったキーボードではどのキーを押下しても(端っこのキーでも)しっかりと押下した感触を手に伝えてくれていたのです。
ですがT400、このステンレス製の底板がなくなってしまい、重量自体は軽量化されたものの底板がないことによってキーボード全体がやわらかくなってしまったせいで微妙にグニャっとした感じを手に伝えるようになった、ということのようです。

で、このT400のキーボードはT60/T61のキーボードやRシリーズ(たぶんR60/R61)/Wシリーズ(たぶんW500/W700 )といった別シリーズのキーボードと互換性があり、載せ替えが可能なのです。
さらに今回の載せ替え対象となったThinkPadT61搭載のキーボードであるALPS:42T3235はNMB:42T3169とならんでユーザには静かに人気があるキーボードだそうです。(いままで意識せずT61を使ってきていましたがT61のキーボードは意外と人気なんですね…。知らなかった。)

ここまでで初めて知ったのですが、自分のThinkPad履歴が割とキーボードに恵まれている使用歴だということに気づきました。

ちなみにThinkPadを使い始めたのは1999年、それまではPC-9821をずっと使っていましたがノートPCが欲しくなってThinkPadをがんばって買ったんですよね。
私用では、
ThinkPad i Seriesに始まり、X40⇒T60⇒T61⇒T420s&X60(いまここ)
(※歴代のなかでたぶんT420sが一番のべ使用時間が長い)
会社では、
ThinkPadX31からスタートしてX41(たまにT42)⇒T61⇒T410
(※会社のこの中ではT61ののべ使用時間が一番長い)
うーん、特別キーボードの評判の悪い機種に出会っていません。
いやむしろキーボードの評判としては一定の評価を得ている機種ばかり使っているようにも思えます。特にT420sは(T400s/T410sとともに)キーボードにこだわった機種として開発者インタビューにも掲載されるほどの機種ですから、そういった意味ではキーボードの打ちごたえというのはあまり意識しなくてもよい具合で使うことができた点において、私はラッキーだったと言えそうです。

キーボードと関係ありませんが

キーボードではいま一つな評価のT400ですが、T61からの進化として一つ大きなアドバンテージがあります。
それが「LED バックライト付 TFT液晶」とLenovoのカタログスペックに記載されている液晶のバックライト部分です。
従来のT61世代では冷陰極管を使用しているので蛍光灯の寿命のごとく、バックライト切れ、というのは発生しうる故障の一つでしたが、これがLEDバックライトとなることで、液晶のバックライト切れは考慮しなくてよくなりました。(基本的に半永久といわれるほどの長寿命)
T61はキーボードがいくら良くてもこの点は冷陰極管を使っている都合でLEDバックライトよりも早く寿命が来てしまうのは否めません。

あちらを立てればこちらが立たず、というのは何事にもよくある話です。

T400もいい機種ですよ、ということで。