以前<LTSC2019のタスクスケジューラでBunBackupが思ったように動作しない - treedown’s Report>で諦めていた動作の不調、再度確認してみたため、ご報告します。
公式に事象が公開された
上記リンクの以前の記事<LTSC2019のタスクスケジューラでBunBackupが思ったように動作しない - treedown’s Report>の末尾に追記した内容と(この項は)重複してしまいますが、悩んでいた症状が公式(作者様ブログ)でも公開されていました。
https://nagatsuki.cocolog-nifty.com/bunbackup/2020/11/post-4b440d.html
11月3日付けの記事で公開されています。
そして問題に対する回避策として、提示されているのが三つの選択肢
- BunBackupのバージョンを(現行最新より下げて)Ver.5以下で使う
- OS互換モードでexe実行を(プロパティで)「Windows7」と指定して使う
- アカウントのログイン状態で運用する
ログイン状態であれば動作する、と言う点は既に確認済でしたので、上記の二つを、対象の環境の内の一つで試してみることにしました。
試した環境
以前にこの動作が発生して諦めた環境のうちの一つ、「Windows Server 2019 Essentials」で稼働するファイルサーバ環境で今回動作を試してみました。(試してみたというか、動作するようならそのまま本番稼働的に移行してしまうというか)
Windows10 LTSC 2019でも結局動作は同じはずですが、とりあえず試した環境を忘れないようにメモしておくようにします。
設定1:互換モードの設定
互換モードの設定は、実行ファイルに直接設定することにします。
今回の動作に該当する(インストール済の)BunBackupは、Ver.6.0の64bit版を使っている環境でした。
このBunBackupがインストールされているフォルダ(C:\Program Files\Nagatsuki\BunBackup)に移動して、対象のファイルBunBackup.exeのプロパティを開き、互換モードの設定を有効化して「Windows7」を選択します。
プロパティの「すべてのユーザの互換性」画面を開いて設定を入れているのは、タスクを実行するのは設定でサインインしているのと違う(タスク実行専用の)ユーザだから。
設定2:BunBackup Ver.5以下を使ってみる
別バージョンの動作確認では、ZIP版を使うことにしました。適当な所に展開して…
Ver.5.0の64ビット版を使ってみることにしました。
既にインストールしているBunBackupと動作を比較するために、別のバックアップジョブを用意して、タスクスケジューラも別のタスクで動作を確認してみます。
タスクスケジューラ
タスクスケジューラでは、実行ファイル(画面の「操作」タブから「プログラムの開始」で指定されている.exeファイル)のパスが変わります。
設定1:C:\Program Filesの方
設定2:ZIP版の方
このタスク二つの実行結果を比較してみます。
確認
日次で設定したバックアップ動作を比較してみます。
タスクスケジューラ上では
どちらも正しくタスクが実行され、正常終了していることが記録されています。
さて、BunBackupのログでは、
まずは設定1の方から。
ちょっと手動で実行した時のログが残っていて見づらいのですが、動作していませんでした。(ログ取得は設定済ですが、タスクが実行されていないためログも記録されていない。)
確かに、バックアップの保存先フォルダをみても空っぽでした。
バックアップは動作していないようです。
次に設定2の方を。
ログを見ると、タスクスケジューラで設定した時刻に日次でバックアップが取得されている様子が記録されています。(おお)
と、いうことは、「設定2:BunBackup Ver.5以下を使ってみる」方法が、Windows 10 LTSC(2019)もしくはWindows Server 2019環境では効果有り、ということのよう。対象の環境ではBunBackupがOSログオフ状態では動作しなかったのですが、Ver.5.0のBunBackup(ZIP版)を試したところ、無事バックアップが動作するようになりました。
引き続き、作者様の続報に期待しつつ、今回試した結果を(別の環境でも使うかもしれないから)覚えておこうと思いました