去年の検証記事に進展があったので、テストを実施してみることにしましたのでご報告です。
BunBackupがログオフ状態では動作しない、という件の進展。
現象・振り返り
以前の現象は、
特定のWindows環境(Windows Server 2019やWindows10 LTSC 2019)では、ログオフ状態でタスクスケジューラに設定したBunBackupが動作しない、ということで、別OSから実行するよう構成を変更していました。
その後
暫定的に、旧バージョンを使うことで動作することが確認できた、というところです。
ここから、公式の情報が公開されたことで進展をみます。
公式の情報
公式の情報はコチラ。
ざっくり概要を記録しておくと、
- ログオフ状態でBunBackupでのバックアップが動作しない現象のテスト版がリリース。
- 一部ユーザではテスト版を利用してログオフ状態からBunBackupのファイルバックアップが動作したらしい。
- 一部ユーザでは、テスト版でも変わらず動作しない(たぶんログオフ状態では、という意味だと推測)ユーザも。
テスト版を確認して、動作確認、できれば動作報告してもらえると助かる、とのこと。
普段お世話になっているソフトで有償版BunBackup Pro(BunBackup解説書の特典ソフト)も活用させてもらっている身としては、やってみようという気になったので早速動作検証。
動作確認環境
今回のテスト実行をした環境は、半分本番環境でこれまで<BunBackupのログオフ状態でバックアップを試してみる。 - treedown’s Report>で動作の確認をしたWindows Server 2019 Essential Editionの環境。
ここに、ZIP形式のBunBackupを32ビット版と64ビット版の二種類を設置して確認してみようと思います。
確認方法
今回確認は、同一のデータフォルダのミラーリング(世代管理)するバックアップタスクを使いました。
これは、別のバックアップで既に動作検証が済んでいる.lbkファイルを使うことにします。
タスクスケジューラも上記.lbkファイルが指定されたスケジュールをエクスポートして、別名でインポートし、実行ファイルのパスだけ変更して、動作を検証することにしました。
タスクスケジューラのタスクプロパティから、操作のプロパティを編集し、実行プログラムのパスを変更し、(テスト版のBunBackup.exeが格納されている)パスに書き換えて、極力以前と同じ条件で実行するようにしました。
実施確認
実行はタスクスケジューラを起点にするため、タスクスケジューラで指定した時間まで待ちます。
忘れずサーバ(Windows Server 2019 Essential)OSをログオフし、タスクが実行されるであろう時間に予め仕掛けておいたBunLogMailがメールを送信してくれるのを待っていました。
すると、BunLogMailが送信してきたメールを見ると、ログオフ状態であってもBunBackupのバックアップタスクは正常に動作したようです。
ログを確認してみると、
正常動作が確認できました。
※ログが二段あるのは、x86とx64の両方のBunBackup.exeを使って同じ.lbkファイルを動作させたために、同じログがふたつあります。
テスト版から正式版への反映が待ち遠しい
テスト版を確認して、ログオフ状態でタスクスケジューラ経由でバックアップの取得ができなかった動作が改善し、ログオフ状態でもバックアップが取得出来るようになったことが確認できました。
あとはこれがリリース版に反映されることを待つだけ、なのかもしれません。