treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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2019年6月第二定例でKB4501371かと思えばKB4465065が適用

6月19日はWindows Update第二定例の日、でした。
でも、ちょっとゴッチャになったので、頭の中を整理するために書き出してみることにしました。
ほとんど自分用です。

サーバOS(Windows Server)で前回<2016年6月12日のWindows Update>心配していたイベントビューアの不具合が解消される更新プログラムが配信された、という話がメインです。

LTSCベースのWindowsに第二定例が来る

6月19日、LTSB(2016、バージョン1607)のWindows10をロックして夜に再びログインすると、「あ、再起動してる…。」という動作を見せてくれました。
ただ、最近のWindows10では、Windows Updateの都合で勝手に再起動されても、再起動前に起動していたアプリケーションはある程度復旧(自動的に再起動前の状況で起動される)という動きをするので、再起動後のログイン直後はあまり操作せず一通りアプリケーションの起動を待っているとある程度は作業状態は復旧できるという。

起動後、更新の履歴を見てみると、

f:id:treedown:20190620154509p:plain

第二定例で配信された「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB4503294)」の適用が実行されたのが確認できました。

さっそく確認。

■そのうち日本語化するKB4503294 (OS Build 14393.3053)解説ページ

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4503294/windows-10-update-kb4503294
このページの「Improvements and fixes(改善点と修正点)」の項目を見ると、前回<https://blog.treedown.net/entry/2019/06/14/010000>気にしていたイベントビューアの話題、
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Addresses an issue that may display the error, “MMC has detected an error in a snap-in and will unload it.” when you try to expand, view, or create Custom Views in Event Viewer. Additionally, the application may stop responding or close. You may also receive the same error when using Filter Current Log in the Action menu with built-in views or logs.
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イベントビューアでカスタムビューを展開、表示、または作成しようとしたときに、「MMCはスナップインでエラーを検出し、それをアンロードします。」というエラーが表示される可能性がある問題に対処します。さらに、アプリケーションが応答を停止または終了することがあります。組み込みのビューまたはログで[操作]メニューの[現在のログをフィルタ]を使用しても、同じエラーが発生することがあります。
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という記載があることを発見しました。
と、いうことは、第二定例で配信された更新プログラムで「もし、イベントビューアの不具合を発見したとしても、第二定例の更新プログラムを適用して解消することが可能」ということになります。

実際、サーバOSであるWindows Server 2016でも(WSUS環境だけど)、
「2019-06 x64 ベース システム用 Windows Server 2016 の累積更新プログラム (KB4503294)」
が、更新プログラムをインストールする準備ができました、というメッセージと共に、適用待ち状態になっているのも確認できました。

イベントビューア不具合の他にもたくさん修正項目が記載されていますので、気になる方は確認してみて、該当するなら適用してもいいのかもしれませんね。
ただ、一部で話が出ている、更新プログラム適用後の再起動時に画面が真っ黒(真っ暗)の状態でOSが起動してくる不具合については解消していないようです。発生したら、「Ctrl」+「Alt」キーを押下しながら「Delete」キーを押下し、画面右下に表示される電源ボタンからOS再起動を実施する(一回再起動してやると復旧する)必要があるのは変わりない状況のようです。

1809に来たのは…

Windows10 Pro バージョン1809、手持ちの中で一番最新の更新プログラムを適用する半分テストで半分実用しているThinkPad T420s。

Windows Update適用で再起動を促されたので、「あー、第二定例がここにも適用されたんだな」と思っていたら、更新画面では違う更新プログラムが示されていました。

ここに、こういう表示。

f:id:treedown:20190620154614p:plain

2019-02 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1809 更新プログラム (KB4465065)

ん?
Windows10のバージョン1809では「KB4501371」が来るはず(※1803ではKB4503288)なんですけど…これは何だろう?
と思ってよくみたら、先頭が「2019-02」って記述があります。これ2月の月例更新プログラムじゃないですか。Intelのマイクロコードのアップデート(Intel製のCPUの脆弱性を修正する更新プログラム)じゃ?
調べてみると、やはり

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4465065/kb4465065-intel-microcode-updates

「KB4465065: Intel 製マイクロコードの更新プログラム」というタイトルで、概要に「スペクター バリアント」と記載がある、2月の更新プログラムでした。(既に2月に適用しているのに、なぜ今更?というのはよく分かりませんが)

で、来ると思っていた
「2019-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1809 の累積更新プログラム (KB4501371)」
は、全然来ません。

これは、どうも、手動で「更新プログラムを確認する」ボタンをクリックしないと来ないらしい。
でもLTSBの2016(たぶんWindows Server 2016でも)では自動更新で迅速に(勝手に?)適用され、再起動までさっさとOSの判断で終わらせてしまう、という動き。バージョンによって動きは変わるのがWindows10とはいえ、ちと制御が難しいと思う今日この頃でした。