treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

LMDE4リリースでRemminaを試してみる

試そう試そうと思って出来てなかったLMDE4リリース後のRemmina環境。
ようやく試すことが出来たので、ご報告です。

概ねよさそうな感触で、テストThinkPadのLMDE3をLMDE4にバージョンアップしたくなってきました。

LMDE4 Debbieがリリース

Debian10のBusterがベースとなるLinux Mintのエディションの一つ。LMDE4 "Debbie"がリリースしました。

公式:LMDE 4 “Debbie” released!
https://blog.linuxmint.com/?p=3867

いままでのLMDE3がDebian 9(Stretch)ベースだったため、stableのリポジトリにRemminaがなく、backportを利用する必要があったのですが、これでDebianベースのLinux MintであるLMDEでもRemminaがstableのリポジトリから利用可能になったことになります。

LMDE3と同様にデスクトップ環境はCinnamonのみとなっていますので、あまりに古すぎるPCでの起動はちと厳しいように思いますが、ISOイメージは32ビットOS版と64ビットOS版の二種類が提供されており、32ビットOSしか動作しないCPUが搭載されたPCであってもLMDE4を動作させることはできます。

前に<LMDE4に期待しているという話。 - treedown’s Report>でやろうやろうと思っていたのがなかなか手が付けられず時間だけが経ってしまいました。

実機にインストールする前に、せっかくクライアントHyper-Vがあるのだから、仮想環境でインストールしてみて動作を確認してみることにしました。

公式ページからスペックをメモ

先のURLにある公式のリリース情報から、抜粋

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System requirements:
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1GB RAM (2GB recommended for a comfortable usage).
15GB of disk space (20GB recommended).
1024×768 resolution (on lower resolutions, press ALT to drag windows with the mouse if they don’t fit in the screen).
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システム要件の記載がありました。

メモリは1GB、でも2GBあれば快適に使えるから推奨しとく。
ディスクは15GBあればインストール可能だけど20GBくらい用意しておいた方がいい。
画面解像度は1024×768必要だけど、低解像度でウインドウが画面に収まらない場合にはAltキーを押下してマウスでドラッグすれば使えます。

って感じの要件が書いてあります。

インストール

いろいろなサイトでOSインストールは紹介されているため割愛。

インストール方法は(ぼんやりした記憶しかないけど)LMDE3と同じようでした。
前回LMDE3のインストールがすんなり完了していれば、LMDE4でもそれほど戸惑うことはなさそうです。

OSインストール後、デスクトップの雰囲気はLMDEじゃないほうのLinux Mintとあまり変わらない。

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ちなみにバージョンは、

f:id:treedown:20200703210127p:plain
この環境で試してみました。
これ以降で、導入方法をメモ。

導入方法

導入は簡単です。aptでインストールできます。

sudo apt-get install remmina

と実行

f:id:treedown:20200703210143p:plain
インストールしていいか?と聞かれるので[Y]を押下してEnter。
インストールが完了したら、再度aptでrdpプラグインとvncプラグインをインストール

sudo apt-get install remmina-plugin-rdp remmina-plugin-vnc

と実行、そうすると、

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ん?もうインストールされているって?
前述の「apt-get install remmina」の画面をよく見たら、確かに、pluginも自動的にインストールされていました。

早速スタートメニューを開いてみます。

使い方

インストールが終わると、スタートメニューにRemminaが追加されます。

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さっそくクリックして起動。
起動するとRemminaのウインドウが画面に表示されます。

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画面左上の「+」をクリック

クリックしたら、接続先情報を入力する画面が開きます。

f:id:treedown:20200703210252p:plain
ここに接続したいWindowsのIPアドレスかコンピュータ名(名前解決できるならコンピュータ名のほうが分りやすい)を入力、認証情報を入れたら、

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こういう感じに。
画面ではドメイン欄にも入力をしていますが、ドメイン欄は空白でもOK。
この画面で「Save」をクリックして接続先情報を保存しておきます。
すると、

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保存された接続情報がRemminaのトップ画面の一覧に表示されます。ここで作成した接続先をダブルクリック。

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無事接続できました。ちなみに接続先は評価版のWindows Server。
画面の解像度が低いのでちょっと一画面に表示しきれないところが残念ですが、解像度がある程度ある最近のPC環境ならストレスなく使えそうです。

RDP専用機としてLMDE4ありかも

と、いうわけで、ようやくLMDE4リリース後のRemminaを試すことができたのですが、Hyper-V上で検証した感じでは動きは悪くなく、Windows同士のリモートデスクトップ接続と遜色ないレスポンスで操作できそうな感触でした。

Debian 10のLXDEでRDP専用PCを用意してみるという考えもあるのですが、どうせならLMDE4のほうがイイのかなぁと迷い中。