単純にCPUの情報を知りたい、という場合に便利なソフトウェアをご紹介。
そのソフトはフリーソフト「CPU-Z」と言います。
窓の杜あたりでダウンロードして使ってみる
窓の杜で安全にダウンロードできます。
「CPU-Z」CPUのハードウェア情報を表示するツール - 窓の杜
使い方は簡単、ダウンロードしたZIPファイルを展開して、中にあるexeファイルをダブルクリックして実行するだけ、簡単です。
起動後、自動的に情報収集して、ウインドウ表示で情報を見せてくれます。
各画面で実際に参照した情報
CPUタブの画面
CPUの世代もそうですが、「Socket 1155 LGA」と言う具合にCPUの受け側の情報も出してくれます。
あと、「命令」欄に対応しているSSEが一通り出てきます。
ここで、ざっくりWindows8.1以降のOSが動作するかを確認できます。
Windows 8 用 PAE、NX、または SSE2 のサポート要件ガイド | Microsoft Docs
にある表記(以下引用)
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NX をサポートするすべてのプロセッサでは、ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (SSE2) もサポートします。 SSE2 とは、Intel 単一命令 Multiple Data (SIMD) プロセッサ補助命令セットです。 AMD には、AMD64 プロセッサの Opteron および Athlon 64 の範囲と SSE2 をサポートも含まれています。 NX をサポートするすべてのプロセッサは SSE2 もサポートします。
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要するにCPU-Zの「命令」欄にSSE2と表記があれば、最低限Windows8.1以降のOSは動作させることができる、ってことになります。
実際Windows10をインストールできた(動作はさておき)Pentium4では
SSE2,SSE3の表記が見て取れます。
これが、動作しないような古いCPU、例えばPentium M(例ThinkPad X31)だと、
こんな感じ。…あ、あれ?SSE2の表記があります。(SSEしか表記がない目論見だったのですが、外れてしまいました。)
目安にはなるけど、命令セットからPAE対応やNXビットを一目見ただけで判断するってのは難しいみたいですね。
メモリ情報も確認できる
もう一つ、使った機能が「メモリ情報の詳細が確認にできる」画面。
2画面あって、一つは「Memory」タブ
デュアルチャンネルで動作している、とか、DDR3のような種類とか、現在搭載メモリサイズとかを確認できます。
その隣、「SPD」画面では
スロット別により詳細なメモリモジュールの情報が閲覧できます。(※Slot#1とあるドロップダウンメニューを選択するとモジュール毎の情報が確認できます。)
ここで「PC3-10700(667MHz)」のような詳細が確認できるので、現在使っているメモリの規格もDDR2とかDDR3のようにざっくりしたものでなく、細かいところまで把握できる、ということです。メーカーが分かるのも地味に助かります。
まったく同じメモリ製品を探す場合、パート番号(上記画面ではJM1333KSH-8G)で探すと全く同じメモリを(生産終了してなければ)探し当てることもできます。
古いPC(再びThinkPad X31)だと
DDRを利用している2GBのメモリ、デュアルチャンネルでないので当然表記などもなく対応していない部分はグレーアウトされています。
SPD画面を見ると、
古いメモリなのであまり情報が掲載されていませんが、DDR=PC2700ということは分かります。
例えば
の時のように、メモリ増強を依頼された際、遠隔地だと現地に直接確認に行かないといけないのですが、現地の対象PCでCPU-Zを実行してもらって画面をキャプチャしてもらうと、現状利用中のメモリの詳しいところまで分かる=追加するメモリとしてどういう製品を選択すればいいかが見えてくる、という使い方をしたことがあります。
メモリの細かい情報が重要になったのは、
この辺の話。
ちょっとした情報収集ですが、意外と確認が難しいCPUの詳細情報とメモリの詳細情報をWindows上から確認できるのは助かることもあります。