treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkPadのメモリをTinyに流用でつまづきが

メモリは大きく分けて、DDR、DDR2、DDR3と世代が分かれています。
メモリスロットとメモリの世代が合致しないと基本的には認識しません。別の世代同士の組み合わせはNG。

今日はそう思っていたら、ちょっと違っていた、というご報告です。

DDR3ならどれでも同じ?

DDR3ならどれでも使えると思ったけどどうも使えない世代があるらしい。
と、いうのが今日の話。

ThinkCentre M92p Tinyのメモリ増設でちょっと迷ったのでメモ

もともと装填されていたメモリ、ちょっとLenovoのFRUシールで表記が見えづらくなっているメモリ、これが一枚搭載されているのがThinkCentre M92p Tinyの現在の状況。

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このThinkCentreにX200/T400用に購入したDDR3 PC3-8500(1066)
※いずれも204ピン
装填し、起動するとビープ音「ピーピーピープー」と鳴って起動してこない。音楽「運命」を思わせる音が鳴り響いていました。

あれ?おかしいな、と思い、今度はThinkPad T420sで正常利用できていたメモリ「DDR3 PC3-10600(1333)」を装填し、起動してみる。

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今度は正常起動、おお。

今度は入れ替え、ThinkPad T420sに先ほどのDDR3 PC3-8500(1066)を装填し、起動してみる。

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特にエラーやビープ音もなく正常起動。

てっきりThinkCentre M92pはThinkPad T420sと(ほぼ)同世代だから、使えるメモリは同じメモリが利用可能だと思っていたのですが、どうもそうじゃないみたい。

調べてみた

ThinkCentre M92pから取り外したメモリ、仕様表(https://www3.lenovo.com/jp/ja/static/catalog/dt-2012-m92ptiny_tm_1026)にもあるDDR3 PC3-12800(1600) だと思われます。

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今回確認の対象となったメモリは以下の三種類
DDR3 PC3-8500(1066)
DDR3 PC3-10600(1333)
DDR3 PC3-12800(1600)

メモリには下位互換があると思っていたので、DDR3ならどれでも大丈夫でしょう~、などと勝手に考えていたら、意外に使えない組み合わせがあったことにちょっと驚き。

今回試したのは、ThinkPad T420s、ThinkCentre M92p Tinyの2台になります。
※ちなみにThinkPad T400用にDDR3 PC3-8500(1066)を購入しているので、T400ではDDR3 PC3-8500(1066)は使えることになります。けどもPC3-10600(1333)とPC3-12800(1600) が使えるかは未確認。

UEFI(BIOS)が起動し、装填したメモリが認識していれば「○使える:」を、ビープ音などで起動しない、あるいは認識しないようであれば「×使えない」を記載しています。

ThinkPad T420sは
○使える:PC3-8500(1066)
○使える:PC3-10600(1333)
○使える:PC3-12800(1600)
どの規格のメモリでも認識しました。

一方でThinkCentre M92p Tinyでは…
×使えない:PC3-8500(1066)
○使える:PC3-10600(1333)
○使える:PC3-12800(1600)
PC3-8500(1066)だけはビープ音でUEFI(BIOS)の起動ができませんでした。
ThinkCentre M92p TinyはIntel Q77 Express チップセットです。第三世代のCore iプロセッサを搭載しています。(手持ちの機器ではCore i5-3470T搭載)

同じDDR3で使えない規格があった、というのは意外でした。

ちょっとしたTips的なメモ。