treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

イベントビューアでOfficeの警告メッセージ履歴を確認

ちょっとしたTIPS
ユーザのPCに保管されたOfficeファイル(.docxや.xlsxなど)に問題(例えば文書を編集したかどうかなど)があったときに、ちょっと調べる方法をご報告です。

イベントビューアでは、Officeが出力したメッセージの履歴を確認することが出来る、と言う話です。
確認した環境はWindows10のOffice2016(UWPじゃないほう)です。

Officeで表示されるメッセージ履歴

そのイベントは、イベントビューア内の「アプリケーションとサービス ログ」の配下にある「Microsoft Office Alerts」を開くと確認することが出来ます。
※イベントログファイルは「%SystemRoot%\System32\Winevt\Logs\OAlerts.evtx」に保管されています。

これを開いてみると…

f:id:treedown:20190722120851p:plain
このような画面。
Officeアプリケーション上で表示されたメッセージがずーっと記録されています。

画面上に表示されたメッセージが記録される

このログは、Officeアプリケーション上で画面に表示されたメッセージが逐次イベントログに記録され保管されています。

例えば、パッと出てきたこのログ、

f:id:treedown:20190722120916p:plain
このログは、「Microsoft Word」から出力されていることが分かります。メッセージ欄に
「最後にコピーしたアイテムを貼り付けられる状態で保持しますか?
 その場合、終了に時間がかかることがあります。」
という記載があって、このメッセージは

クリップボード内にデータが残った状態でWordを終了させようとした時に、表示される、

f:id:treedown:20190722120937p:plain
このダイアログがログに記憶された、ということを意味します。

他にも、Excelで結合セルを使ったシートでコピー&ペーストに失敗したときに、

f:id:treedown:20190722120953p:plain
とか、続けざまに

f:id:treedown:20190722121006p:plain
というウインドウが続けて画面に表示されます。
こういうなんでもないようなウインドウの連続表示であっても、

f:id:treedown:20190722121621p:plain
に続いて

f:id:treedown:20190722121636p:plain
と言う具合に、しっかりとイベントビューアにログが記録されています。

ユーザがOfficeで何をやったかの手掛かりに

「ファイルがおかしい」
と言われて、確認すると、なんかファイルが改変された状態で上書きされて居るぞ?と言うときに、
「いーや、何もやってない」
「いーや、上書き保存なんかやってない」
とか言われると、原因が何かつかめないので、再発防止策を立てようがない、という行き詰まった状況に陥ってしまいます。

こんなとき、PC側にOfficeのメッセージ履歴が残されているので、
「少なくとも画面にどのようなウインドウ(メッセージ)が表示されていたのか」
ということは把握することができます。この記録なら人間の記憶より信用できますし。
あとは、これを元に、そのウインドウでどのボタンをクリックしました?というユーザの記憶を辿っていくと何か掴めてくるかもしれません。

こんな感じで、このイベントビューアのログを調べると、このPCで○○やったんだな、ということが分かるかもしれません。

覚えておいていいかも、と思えた内容でした。