treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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(3/5)昔、体験した謎の雨漏りの原因

90年代に体験した社員寮での雨漏り被害。
その原因は意外なところにあった。

戻ってきた管理人さん

ほどなくして3階の部屋の様子を見に行った管理人さんが、手に持った3階の部屋の鍵を回しながら戻ってきた。

「3階、雨漏りなんかしてないよ。」

えぇーっ?
驚く私たち2人

「じゃあ、3階を飛び越して2階のこの部屋だけ雨漏りしているってこと!ププッ。

やっぱり、キミは"持ってる"よなぁ~。」

嬉しそうにつぶやく同期、ただ同期としては「オイシイよね」とすることで慰めているようにも思えてきた。
なんとなく救われた気になっている自分がそこにいた。

「とにかく…。」

管理人さんが口を開いた。

「雨漏りはしているのは分かったから、何とか雨の日は今の状態でしのいでちょうだいな。
後日詳しく調べることになるから。」

しばらく雨の日は水が奏でるBGMが我が部屋に、風流なものですなぁ。
気が付けば、とにかくポジティブに考えることに努めていた。

雨漏りの原因

「雨漏りの原因、分かった。」

数日後、社員寮に帰宅した私に管理人さんが声を掛けてきた。
おお、あの謎の雨漏り、原因はなんだったんです。

「原因はな…、カップラーメン。」

カ、カップラーメン?
いろいろな途中の説明を端折り過ぎていて、にわかには理解できなかった。

「ああ…、これじゃあワケわからんよね。
実はな…。」

こういって管理人さんの詳細な説明が始まった。

3階の住人は日常的にカップラーメンを食している、このカップラーメン、残り汁を排水口に捨てる。
※この捨てていた排水口が、社員寮の各部屋に備え付けの水道の排水口かベランダの雨水を排水する排水口かは忘れた。
とかく排水口にカップラーメンの残りを丸ごと捨てていたらしい。

液体だけならそれほど問題もないのだが、当然のことながら液体以外の食べ残しという固体も含んだカップラーメンの残り汁、見掛け上は排水口から流れているように見えるも、排水溝に至るまでの配管の途中で詰まりを起こす。
詰まった排水溝への配管、当然ながら水を流すことができない、そこへあの時の大雨、運が悪いのか運がいいのか、詰まった配管に許容量を超えた大量の雨水が流れ込み、配管が詰まっていることを雨漏りが教えてくれた、ということらしい。

こうして3階の床下にある排水用の配管は2階の天井にあるために、3階は一切雨漏りと無縁の状態ながら2階の部屋は大量の雨水が「くだんの配管」から溢れることになり今回の雨漏りの被害と相成った。

「カップラーメンの残りを排水口に捨てるな、とキツク言っておくよ。」

ウンザリした様子の管理人さん。配管の詰まりは直ったらしい。ひとまず雨漏りの被害から逃れた私は安堵することが出来た。