サーバ室の天井から滴り落ちる水滴の意外な原因。
とにかくその水滴をどうにかしなければ。
水分厳禁のサーバ室に落ちる水は管理者にとってはヒヤヒヤものだった。
後日、電気屋さんがやってきた
実際、バケツを設置してからバケツに結露の水滴は落ちてくるが、そのバケツは溢れることなく、乾燥したサーバ室で定期的に蒸発しているようで、特にバケツの水を捨てる必要もなく数日が経った。
併せてエアコンを取り付けてくれた電気屋さんに連絡を取っていたのだが、数日を経て来てもらうことができた。
電気屋さんは年配の社長1名と若い部下3名の計4人。
状況を見るなり若い部下の一人がこう切り出す。
部下「社長、これ結露ですよ。」
社長「だよねー。」
部下「結露って、どうしょうもなくないっすか?」
社長「だよねー。」
部下たちはテキパキ動き、エアコンをON/OFF、いくつかのパネルを手際よく外して状況を確認していった。
別の部下が、
部下「あれでいいんじゃないっすか?」
社長「あれって?」
部下「こないだやったじゃないですか。あれですよ、ゴニョゴニョ」
社長「あー、そうすっか。」
なんか話がまとまったらしい。
対策は固まった
おもむろに年配の社長がこちらに話しかけてきた。
「最近、この部屋以外の温度が上がってるでしょう?」
こう言われてピンと来た。
…クールビズだ。
クールビズで全館空調も他の部屋の温度も、エアコン設定温度を高めて薄着で仕事することが推奨されている。
このため、総じて他の部屋の温度は例年よりも温度上昇、しかしサーバ室だけは温度は一定に保たれていた。
「周囲の温度が上がると、どうしても結露って発生しちゃうんですよね~。」
社長は言葉をつづける。
「な、もんでね。ここでできるのは、"エアコンから出る水滴を受ける皿を天吊り"くらいのもんですね~。」
皿?天吊り?
不思議そうに見つめる私の表情を察して、社長は詳しく説明し始めた。
「エアコンの冷気が噴き出してくる口の下に、アクリルの四角い箱(皿)を天井から吊り下げて、その皿でエアコンの結露の水をキャッチしちゃうの。
それなりの大きさを下げますからね、結露の水滴くらいはそれで受けて、後は蒸発しちゃえばいいんじゃないかって。実際…」
と、今落ちる水滴を受け止めているバケツを指さすと、
「このバケツでどうにかなるくらいだから。」
ニッっと笑顔を作って社長は同意を求めてきた。
「これでどうです?」
正直、他に解決策もない我々は電気屋さんの社長さんの提案を受け入れることにし、見積もりを依頼していた。
エアコンから水
エアコンは周囲の温度によって結露が発生することがあります。
そのため、暑い夏、エアコンで冷やすにしても、別のエアコンの温度と温度差があれば結露してしまう、しかも同じ系統のエアコンでサーバ室を冷やす、オフィスはそれほど冷やさない、という場合、その温度差で結露することもあるのか、とこのときは妙に感心した記憶があります。
ただ、この出来事から既に十年以上経っていますので、現代のエアコンはもっと進化していて結露も出ないようになっているとは思います。技術の進歩ってありがたい。