treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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仕事が遅い人は何やってるか教えます。

本日は会社に一人はいるであろう「仕事が遅い人」についてご報告します。
仕事が遅い人、やきもきすることもあるかと思います。仕事が遅い理由はいくつか理由があるかと思いますが、
・取り掛かるのが遅い
・なんか分からないが悩んでいる時間が長い
・考えている(と信じたいほど)何もしていないように見える
・何かと検証、テスト、データをレコードごとに確認など手間がかかることをひたすらやっている
といった理由があると思います。

例によって、私の体験をもとにした主観を意見として記事にしただけですので、世の中のすべての事象に当てはまるものではありません。とはいえ、何かを考えるきっかけになるようでしたら幸いです。

例外として、本当に能力がない人、というのは除外させてください。そういう主旨ではなく、「実力はある程度あるはずなのに、なぜか仕事が遅い」というところがポイントです。

一言で言えば、「仕事が遅い人」は、いろいろ考えています。

たとえ話で解説してみます。

例えばマニュアルに「ポート5000番を開放しましょう。」と書いたあったとします。
仕事の遅い人がそれを読んだら、
ポート5000番って他に使っていないの?
ポート5000番って開放して大丈夫なの?
そもそもポートってなに?

などと、マニュアルに書いてあること以外に自分で必要となった周辺の知識も調べ始めてしまいます。
結果、単純にポート5000番を開放するだけの作業に調査・分析の時間を含めてしまい、「仕事が遅いなぁ…。」と周囲の目からは映ることになります。
ただ、周辺の知識を調べたり学んだり、必要があれば検証し実践することによって、単純に設定するよりも体で覚えることが必然的に多くなります。
自分のものにする、ということですね。
そうなると、これはこれで結構な役に立つ人材に育ってくれることもありますので、一概に仕事が遅い、というのも悪くない、と思えることもあります。
でも、仕事が遅い面がクローズアップされてしまって、いささか損をする場合もあります。また仕事が速い人からみると何やってんだよと思うところが目に付くのも否定できません。

本人へ:ちょっと気にしてみてほしいこと

上のような理由で仕事が遅い人、心当たりがある人に向けて、一つお伝えしておきたいことがあります。
いくら自分で、これでいい、と考えていても組織ではやはり実力を周囲に認められなければその行動が是とはなりません。
能ある鷹は爪を隠す、のでなく爪をたまに見せておき「能がある」ということは周囲に知られるようにした方がいいです。
三国志で言えば、孔明の出廬です。徐庶がいくら大陸一と持ち上げても関羽張飛は疑って掛かります。孔明が華麗に数千で10倍以上の夏候惇を叩きのめしてからようやく、彼は周囲から本当の意味で認められる、というものです。

つまり、知識を吸収し経験を踏まえたうえで、実績を積まなければ自分の立場は「ただの仕事の遅い人」で終わってしまいます。もったいないです。これはもったいないので、是非とも実績を積むための一歩を踏み出す勇気はお持ちになることお勧めします。

簡単に言えば、何でもかんでも時間を掛けていいわけではないので、パッとできることは脊髄反射でも無意識でも動物的な勘でもいいからサッサとやってしまいましょう、ということです。
時間を掛けなきゃいけないことや、時間を掛けた方がより良い、ということに周囲が合意してくれるようなことであれば自分の個性を存分に発揮してじっくりしっかり達成すればいいのですよ。
もしくは、あらかじめ予測不可能なことに対して正直に「予測不可能な○○という点があるから、その予測不可能な点を解消するために時間が欲しい」という主張をしておくのもアリかもしれません。仕事が遅い人は自己主張をあまりしない傾向(という人が私の周囲には多かったというだけかも)にあるので、これを「仕事が遅い」という評価から「慎重に物事を進める」という評価に変換してしまうのも一つの手ですね。

周囲の方へ:ちょっと気にしてみてほしいこと

仕事が遅い人を部下に抱えてしまった場合、あるいは仕事が遅い人と組んで自分の仕事を進めなきゃいけなくなった場合、自分のペースと全く異なるペースで仕事を進めなきゃいけなくなってしまうことに多少のストレスを感じることがあると思います。
そういう方、ご苦労はお察ししますが、ちょっと感情を抑えて観察してみましょう。彼は決して能無しというわけではないはずです。
彼がグイグイと仕事を進めるには何か起点となることが必要になる、そのトリガを自分で引くためには時間を要する、というだけなのかもしれません。つまりトリガさえ引ければ、彼はグイグイ仕事を進めてくれるはずです。そのトリガを引く手助けをしてやれば自分の益となる戦力になってくれる(はず)です。
会社って同じような人が集まっているように見えて、実は全然違う個性の塊だったりすることが多いですよね。つまり自分に合わせてくれる同僚ってなかなかいないものです。
ただし、その人がグイグイ仕事してくれる環境を整えることはある程度であれば周囲の人間が手助けしてやることも可能です。パートナー(業者さん)に上手いこと業務を切り出すときにもパートナーがうまく立ち回れるように社内でもそれなりの手を掛けて準備や手助けをするではありませんか。それと一緒です。

まとめ

「仕事が遅い」と一言に申しましても、要因としてはいくつもの複合的な要因が重なって仕事が遅いという結果に行きついてしまう、という点がポイントです。
一概に悪くもないし、一概にイイわけでもない、という両面が含まれているのが分かります。
職場では人間関係が重要ですから、お互いにうまく付き合っていけるといいですね。