treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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OutlookのPSTファイルを消しちゃったらしい…⇒復旧

ちょっとしたトラブルシューティングについてのご報告。
そのトラブルシューティングは電話でやってきました。

舞い込んできた謎の電話。

「FTPソフトでhtmlファイルのアップロードをしていたら、Outlookを起動してもメールが表示されなくなった。」

とユーザからサポートの依頼が舞い込んできました。
これだけ聞いたときにはなんのこっちゃら…。

FTPソフトって…、FTP(Web)サーバに対してFTPやSFTPといったプロトコルを使ってファイルをサーバから出し入れするソフト?Outlookとは関係ないんですけど…。

なんて、いろいろと聞き出していくうちに、怪しい発言が出てきました。

「Outlook、なんちゃら、ってファイルそういやあ、邪魔だから消しましたね。」

それか…。

調べていくと、

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(そのときのキャプチャがないので画像はイメージです。)

OutlookのPSTファイルは通常ドキュメントフォルダに存在していますが、ドキュメントフォルダの「Outlookファイル」フォルダに、操作を誤ったのかWebサイトにアップロードする予定とおぼしきhtmlファイル群が存在していました。

データゴッチャになっていますやん…。

FTPソフトから見えていた自分のローカルファイル、フォルダ名「Outlookファイル」内にWebサイトに保存するhtmlファイルとゴッチャに置いたもんだからFTPソフトから見たユーザからは「要らないファイル」と判断されて消されてしまったらしい。絶望的ですやん。

ダメ元でゴミ箱を見たら。。。

あ、あった。

消されたとおぼしきOutlookファイルが見つかりました。漁ってみるものだ、ゴミ箱。

ファイルを復旧しただけでは、Outlookは正常起動しない。

さっそくファイルを元あった%USERPROFILE%\Documents\Outlook ファイルのフォルダにゴミ箱から復元しました。

しかし、ファイルを復旧しただけでは、Outlookは元あった%USERPROFILE%\Documents\Outlook ファイルにある.pstファイルを読み込んで起動してくれない模様。

そこでアカウント設定画面からデータファイルの場所を確認してみることにしました。

f:id:treedown:20210325013008p:plain

 (これも、そのときのキャプチャがないので画像はイメージです。)

ここの画面から、ユーザアカウントのデータファイルの場所を確認すると、
%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Network Shortcuts
にユーザの.pstファイルが生成されていることがわかりました。なんだろう、これ。

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ひとまず、その箇所にあるデータファイルをリネームします。(末尾に.orgを付加してファイルをリネームしたら読み込めないようになるだろうという狙い)
そしてアカウント設定から、復旧した「%USERPROFILE%\Documents\Outlook ファイル\%USERNAME%.pstファイル」を読み込むように指定します。
Outlookを再起動。

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エラーが出てきますので、もう一回Outlookを再起動。(このメッセージで「Outlookのデータファイルの場所が変更されました」と表示されているので、元の「%USERPROFILE%\Documents\Outlook ファイル\%USERNAME%.pstファイル」を読み込んでくれるだろうという狙い。)

こうして、ゴミ箱から復旧したデータファイルをOutlookに反映させることができたので、メールデータは無事復旧しました。

よかった。。。


現実にゴミ箱を漁るのは精神的に辛いものですが、PCだといくぶんかマシですね。