treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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今更だけど、「shell:」で簡単アクセス

中・上級者にとってはかなり今更な話なのですが、shell:コマンドってご存知でしょうか?
今日はこのshell:コマンドについてご報告します。

使うシチュエーション

一番の動機になったのは、Windows10です。
Windows10のユーザプロファイル内の「スタートアップ」フォルダを開きたかったのですが、どうやって開けばいいの?となってしまいました。
Windows7ではスタートメニューを開くと「スタートアップ」というフォルダが存在していて、それを右クリックなどで開くことができました。

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しかし、Windows10で同じことをやろうとしたらば、スタートメニューには「スタートアップ」という表記がありません。あれ?Windows8.1からなくなったんだっけ?記憶は定かではありません。
とかく見当たらないものですから別の方法でスタートアップフォルダを開きたいのですがどうしよう、という時です。

その1の手

「%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」
とフルパス打ち込む

如何せん長いですよね。もうちょい短くしたいです。バッチファイルで使うとかならまだしも、エクスプローラのアドレス欄に入力するにしては長すぎますし、そう頻繁に使うわけでもないので忘れてしまいます。

その2の手

「shell:startup」と打ち込む

そこでshell:コマンドの出番です。エクスプローラのアドレス欄に「shell:startup」と入力してEnterを押下すれば一発で開きます。Windows7のスタートメニューから開くスタートアップフォルダと同じ場所をエクスプローラで開くことができます。
何台ものPCのスタートアップフォルダにショートカットをコピーしたいときに便利に使えます。

shell:コマンドで開ける場所

shell:コマンドでは上述のスタートアップ以外にもいくつか開くことができるフォルダがあります。いずれもフルパスを入力するよりも簡単な文字列の入力で一発で開くことができるので、パッと覚えて活用したいところですね。

  • スタートメニューを開くとき=「shell:start menu」

 ※startとmenuの間には半角スペースが必要。
これで「%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu」を開くことができます。スタートアップの二階層上のフォルダですね。

  • 送るフォルダを開くとき=「shell:sendto」

これで「%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo」を開きます。フォルダなどを右クリックした時にメニュー表示される「送る」メニューの内容を軽く編集できるので、多用する人は覚えておくと便利ですね。

  • ファイル履歴(最近使ったファイル)を開く=「shell:recent」

これで「%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Recent」を開きます。「最近使ったファイルだけどどこに保管したか覚えていない」とか「最近使ったファイルだけどファイル名忘れた」とかいう時にパッと開くと最近使ったファイルへのショートカット集とも言うべきフォルダとして使えます。あんま使わない印象ではありますが。

他にも「shell:Profile」と入力すると「%userprofile%」と同じフォルダが表示されます。ユーザプロファイルのトップを開く感じですね。「shell:ProgramFiles」と入力すると「C:\Program Files」を開きます。と、このようにshell:コマンドに続く文字列は結構たくさんあります。

調べてみると欲しいフォルダを一発で開くshell:コマンドに出会えるかもしれませんね。