treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Windows11でエクスプローラの起動が遅い

Windows11の話、Windows11の動作のなかでエクスプローラだけが遅い現象に遭遇して、やってみたことをご報告です。

あまりすっきりしませんが、現象自体は回避出来ました。

エクスプローラが遅い

「Windowsキー + E」で起動するエクスプローラ、ファイルを出し入れするだけでなくファイルからアプリを起動するランチャーとしても自然に使う存在です。
しかし、使っているPCのWindows11のエクスプローラは起動が遅い、これは何故かをちょっと調べてみました。

今回調べた「遅い」動作はエクスプローラのショートカットキーである「Windowsキー + E」を押下して数十秒待たされる、という動きをしています。

調べる

エクスプローラが遅いのは、最初セキュリティ対策ソフトのせいじゃないかと勘違いしていたのですが、どうやらセキュリティ対策ソフトは関係ないという結論に至り、それならと調べて見ることにしました。

結構エクスプローラの(に限定した)遅いじゃなく、Windows全体の遅さを改善する記事が多くて、望んでいたものとちょっと違う情報が多いなか、見つかったのが以下の記事。

■Windows11 エクスプローラーの起動が遅い対策
https://tosuma.hatenadiary.com/entry/2022/03/03/104655

ここでは、エクスプローラを開いたときに表示されるフォルダの(実体フォルダとなる)パスが誤ったパスで記憶されていたことで発生していたようです。
誤ったパス(当然存在しないフォルダ)を参照するため、「そのフォルダは存在しない」ということを認識する=タイムアウトまで待ってエクスプローラが起動してくるため、エクスプローラの起動から待ち時間が数十秒発生する、というケースのようです。

レジストリを二箇所確認してみることにしました。

まずは、
<コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Shell Folders>
から確認してみます。


もう一つのパスである
<コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders>
も同様に、誤ったパスは見つかりませんでした。

特に参考にさせていただいたページに該当しそうな箇所は見当たりませんでした。(全てローカルの実在するパスが指定されていました。

特に該当しそうな誤ったパスは見つかりませんでしたので、違う要因なんだろうなぁということは感じたけど、何が悪いのかがまだ見当付いていない状況です。

なんとなく変更してみると分かった

エクスプローラの遅い原因が掴めないまま、ちょっと別の関係ない箇所を触っていました。
その箇所というのが、エクスプローラで開いた時に標準で画面表示される箇所の設定です。
デフォルトでは「ホーム」画面が開くように設定されているエクスプローラですが、Windows10の時から「PC」を開くように設定していたため、Windows11でもそうしようと思いました。

エクスプローラの設定画面である「フォルダーオプション」画面を開きます。

「全般」タブで画面が開きますが、この画面の「エクスプローラで開く:」と記載のある箇所がドロップダウンリストになっていて、ここがデフォルト値「ホーム」になっています。

「PC」に変更します。

これを、設定してから、エクスプローラを起動すると、

「PC」をデフォルトページとしてエクスプローラが起動してきます。

最初は気づかなかったのですが、後で気づきました。エクスプローラが遅い現象が解消しているな、と。

仮説:ホーム画面が遅い

しばらくこの設定で使ってみましたが、以前までストレスを溜めていたようにエクスプローラの起動が遅いという現象はパッタリとなくなりました。

「Windowsキー + E」で起動するエクスプローラはどれも即反応、何枚だって引っ掛かりなくエクスプローラ画面が起動してきます。これは何故かを考えてみました。

検証はしていないのですが、使っているWindows11環境では「ホーム」画面の表示が遅くて「PC」画面の表示は速い、という結論に至りました。

実際上記の状態で即起動したエクスプローラ画面から、改めて「ホーム」画面を選択すると、やはり画面表示に待たされる時間が発生します。

となると、ホーム画面で表示される項目のどれかが影響している、と考えた時、関係ありそうなのが「最近使用した項目」じゃないかと考えました。
ここにOneDriveで同期したファイルが多数表示されていたのがもしかしたら関係している?かもしれないと思いました。例えば、エクスプローラは画面表示する時に表示する対象のファイルは全て存在確認を実施する、という動きをすると仮定すると、OneDrive上のファイルが大量にあれば確認に時間が掛かっても不思議じゃないかなぁと思いました。(ただこれとてローカルディスクにキャッシュとなる実体ファイルが保管されているので、そちらを確認するなら他のファイルやフォルダと条件は同じなのですが)

今回は、ひとまず「ホーム画面の表示が遅いだけで、他のフォルダにすればエクスプローラは遅くない」という結論に達しましたので、エクスプローラのフォルダーオプション画面からデフォルト表示を変更するだけで対処完了としました。