今月のWindows UpdateはWindows7ユーザには見逃せない大切なアップデートが含まれています。(Windows Server 2008 R2も含む)
Windows7でWindows Updateを継続利用するために気にしておきたいSHA-2対応のための更新プログラムが今月配信です。
実際に適用してみたのでご報告です。
Windows7の更新プログラムKB4490628
以前、
2019年7月以降にWindows7のWindows Updateが出来なくなる条件 - treedown’s Report
にて
「適用しなければ、7月以降の月例更新(更新プログラム)を適用してアップデートすることができなくなってしまう」という更新プログラムの存在について触れましたが、今月やってきました。
KB4490628の存在がそれです。
月例更新を一通り適用した後で、再度Windows Updateの更新プログラムのスキャンを実行すると、個別に適用すべき更新プログラムとして検出されました。
これ、Windows7でWindows Updateを適用し続けるために更新必須とされている重要なやつですね。
早速適用しました。
更新プログラム手動適用の場合
この更新プログラムKB4490628は、Microsoft Update Catalogでも公開されています。
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB4490628
ここでOSのビット数に合わせていずれかを選択することになります。(Windows Updateなら勝手に判別して適用してくれます。)
- 2019-03x64 ベース システム用 Windows 7 サービス スタック更新プログラム (KB4490628)
- 2019-03x86 ベース システム用 Windows 7 サービス スタック更新プログラム (KB4490628)
サーバ用なら
- 2019-03x64 ベース システム用 Windows Server 2008 R2 サービス スタック更新プログラム (KB4490628)
になります。以前の記事にもあったように、R2じゃないノーマルの「Windows Server 2008 SP2」は来月の配信になる、ってことで公表されています。従ってMicrosoft Update CatalogにはR2用の更新プログラムしか公開されていません。焦ってWindows Server 2008 SP2に対してR2用の更新プログラムを適用しないように注意が必要です。
※あと、このSHA-2関連でWSUS用のアップデートもあるんですよね…気が重いです。
更新プログラムの情報
更新プログラムの情報も見ておくといいかもですね。
この更新プログラムは(以下上記URLより引用)
「Sha-2 ハッシュ アルゴリズムのみを使用して署名されている更新プログラムをインストールすると、サービス スタックの問題が修正されます。」
と表記があります。
既知の問題には、以前にご紹介した
<アップデート適用が終了せずログオン画面が表示されない - treedown’s Report>
の症状(※)がでることがあるようで記載があります。
※ざっくりその内容:適用し再起動したのちに、再起動後の更新プログラムインストールが動作するのですが、ログオン画面に遷移せず、ずーっと「ステージ3/3」で画面の表示が止まってしまう、というもの。
よく読むと、他のアップデートと一緒にこのサービススタックの更新をインストールした後には、インストールを完了させるためOS再起動が必要になる場合があるようです。
※今回は単体で適用したため、その限りでは再起動は発生しませんでした。あくまで他の更新プログラムと同時に(一緒に)インストールした場合に発生する模様です。
で、この再起動後の起動後に動作する更新プログラムの適用動作中、特定のステージで画面が動かなく、 「ステージ2/2」または「ステージ3/3」というメッセージが表示され画面が進まないケースがある、と。
この問題が発生した場合は、Ctrl + Alt + Deleteキーを押してログオンを続行すればいいですよ、という記載があります。また、この症状は再起動後の1回だけ発生するもので、更新プログラムの正常なインストールを妨げるものではありません。
という記載が既知の問題として取り上げられています。
適用時にはご注意を(というか落ち着いてCtrl + Alt + Deleteキーを押してログオンを続行すると覚えておけばOKです。)
再度、重要な理由
Windows7は来年1月までの短いサポート期限とはいえ、今更環境を再構築というのも…、という場合、できるだけ利用したいと思うのも無理ありません。
新OSへの移行という意味でも、サポート期限ギリギリまで利用する場合には、Windows Updateを引き続き適用するために、今回のKB4490628は確実に適用したいところです。