Androidでちょっと変わったアプリを見つけたことで試してみたのでご報告です。
電波時計の電波が届かない場所でAndroidを使って電波を発生させるというアプリ「JJYEmulator」と言います。
電波時計について
電波時計(今回試したのはCASIO DQD-700Jという時計)は設置すると自動的に電波を受信し時刻補正を行うことで、正確な時刻を常に刻むことができるという動きをします。
その電波は「長波標準電波(略称JJY)」と言います。この電波を受信することで時計は自分自身の刻む時刻を正しい時刻に修正することができます。
標準電波はNTPサーバで有名なNICTが運用しています。NICTはNTPサーバ<ntp.nict.jp>でお世話になっていますね。
福島県のおおたかどや山が40kHz、佐賀県と福岡県の境界にあるはがね山が60kHzの周波数でそれぞれ送信されているそうです。
電波時計は自動で時刻調整するが…
上記の通り、電波時計は自動で電波を受信し時刻補正をしてくれるはずですが、電波を受信しにくい部屋の作りだったり、電波が阻害されるような建物だったりと、電波時計が時刻補正のための電波を受信しない要因は結構あるようです。
この時計も、電波時計ながら、しばらく時を刻むと2分程度のズレが生じるようになっていました。
電波が届かなくてもアプリで
「JJYEmulator」というアプリは電波の届かない場所でAndroidから擬似的な電波を発してくれるアプリとのことです。
インストールして起動すると、Androidの内部時計から取得した日時が表示されます。
この時間に合わせるように電波時計に向けた電波が流れるそうです。
やってみる
起動後にはAndroidデバイス内蔵のスピーカから小さい音が聞こえてきます。
この音が電波の代わりになっているようで、この音を発するAndroidデバイスを電波時計の近くに置いて、時計が電波受信をすることで、時刻補正がされるそうです。
手動で電波受信をやってみました。
画面に「受信中...」の表示が点灯します。
数分待ってみたのですが、時刻が修正されませんでした。
うーん。
アプリのレビューを読むと、スピーカよりもイヤホンを接続して時計に巻き付けておくほうが電波の受信がいい=時刻補正の成功率が高い、という話もあります。
あとAndroidデバイスの音量を上げて時計にできるだけ近づけて動かさない、といったポイントもあるようでした。
裏面に
通気口かスピーカ(目覚まし機能があるので)用かの穴があります。ここにAndroidデバイスのスピーカを近づけたほうがいいんでしょうか。
レビューにあったイヤホンを巻き付けて電波受信をさせてみましたが、時刻補正はできませんでした。残念ながら時計の相性が悪かったのかもしれません。
発想が面白いアプリ
今回は上手くいきませんでしたが、こういった発想がユニークなアプリってなんだかワクワクしますね。
電波時計の受信感度が良くない環境の時計に、こういった道具を使ってみると新しい発見がありそうです。