treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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LinuxとWindows、最近仲が良い気がする

今日は休日です。
休日なので雑記。最近のWindows10とLinuxを見ていて、なんとなく思ったことを。

Linux(主にUbuntu)とWindows10の融合が進んでいる

Linux側でもUbuntuが21.04でActive Directoryのネイティブサポートが公表されて(個人的には)ホットな話題です。

■参考:「Ubuntu 21.04」が公開、Active Directoryとネイティブ統合、SQL Serverのサポートも

https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2104/27/news114.html

Ubuntu(新たにリリースしたバージョン21.04)がOSレベルでActive Directoryに対応したため、OSインストール時にActive Directoryドメインに参加し、グループポリシーなどのActive Directory管理機能を使ってUbuntuデスクトップを管理下に収めることができるということらしいです。これはちょっと興味沸きます。

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そのうち試してみたいと思うのですが、ひとまず情報だけストック。
Ubuntuができるようになったということは、それほど時間も掛からず(Ubuntuベースの)Linux Mintでも対応してきそうと期待が高まります。

sambaプロジェクトをMicrosoftが支援して、sambaサーバがWindowsのActive Directoryに参加できるようになった(sambaがActive Directoryのメンバーサーバとして動作するようになったり、ドメインコントローラとして動作するようになったり)というリリースに続いて、個人的にはかなり大きなニュースに思えてきます。

この他にも、Windows Subsystem for Linux 2(WSL 2)も進化し、LinuxのGUIアプリを動作させるまでになってきています。

■参考:Windows 10プレビューでついにLinuxのGUIアプリが動作。オーディオやGPUも対応

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1320368.html

もうWindowsの中でLinuxのアプリケーションを動作させる時代なんですね。デュアルブートしなくてもいいんですね。

安定性に欠いたOS

ちなみに、これ以降のLinuxの記載はDebian系のLinuxディストリビューションをイメージして記載しています。

Windows10の大型アップデートはほぼ間違いなく不具合を起こしていますが、Linuxの世界ではディストリビューションにもよりますが、それほどでもないかなという印象があります。
Windows10の大型アップデートって幾重にも検証を重ねて、実環境に適用するときも極力バラけるように気を遣って展開していますが、Linuxってある程度検証して問題ないことが確認取れればWindows10ほど苦労してdist-upgradeに乗り出さなくても成功しているイメージ。

Windows10は数年前から新機能の大型アップデート(主に春の大型アップデート)と安定性の大型アップデート(主に秋の大型アップデート)という具合に使い分けをするようになってきましたが、それでも問題は出るし、越年する不具合<例:Accessアプリケーションがエラーで正常起動しない。 - treedown’s Report>もあって、油断はできない状況。

OSの安定性って、「OSのことを意識しなくても良いくらいに、当たり前の動作が当たり前にのように稼働している。」ということじゃないかと。サードパーティー製アプリやMicrosoft製品の動作不具合で真っ先にOSの更新プログラム適用を疑わなきゃいけない現在の状況って微妙だなと思うところもあります。

だからといって、全面的にLinuxに自分の環境を移行できるのかといえば、OSの上の乗っかる過去の資産をかなり諦めなければならないため、踏ん切りはつかないのですが。

よくよく考えてみると、Windowsを避けて仕事するって無理だから、結局はWindowsと付き合っていかないといけないので、自分の環境だけLinuxに乗り換えても…、という風に思えてきました。

(妄想)もしかしてMicrosoftはOS開発を将来的に辞めようとしている?

最近はLinuxの世界と仲良くしているMicrosoft、前CEOが対決姿勢を打ち出していたのとは真逆のLinuxとWindows10を技術的に融合していっています。
OSだけでなくSQL ServerがLinuxディストリビューションで動作するようになっていますし、Azure上に豊富なLinuxイメージが提供されていて、Ubuntuイメージでは簡単にSQL Serverが利用出来るようになっています。

LTSCバージョンのWindows Serverはまだ現役ではありますが、LTSCってなんだかMicrosoft的にはあまり力を入れる製品群ではなさそうな扱いを受けています。
UbuntuでできてWindows Serverでできないこともあればその逆もあるのが現状ですが、このままUbuntuがWindows Serverの領域までできることを拡げていくと、そのうち安定性重視なサーバOSは、Windows ServerとUbuntuはあまり機能差がないですよね、なんてことになったりして。

そうなるとWindowsを膨大なコストを掛けて開発することに魅力が無くなったMicrosoftが、OSはそれほど力を入れなくなってOSはLinuxで、なんて。(勝手な妄想)

LinuxとWindowsが仲良くするのは歓迎

OS同士が競争してどちらも高め合っていくというのもユーザ側の自分達にとっては望ましい状況ですが、現状ではLinux vs Windowsというよりは、PC vs スマートデバイスという構図に思える最近。
スマートデバイス側のOSを開発するGoogleがChrome OSを開発しChromebookという商品でPC側に参戦してきていますし、Aplleは2019年にはiOSとiPad OSを分割してiPadという製品をPC側でも戦える製品にしようとしているんじゃないかと思わせるような動きをしています。

あまり上手くまとめられませんが、競争が激しくなっているわりに、昔ほど市場は活性化していないような感じがするので、どこも生き残りに必死なのかなぁと思い、生き残り戦略の一貫として、PC連合としてWindowsのMicrosoftがLinux陣営と仲良くしようとしているのかなと、なんとなく思いました。そのうちMicrosoftが支援するLinuxディストリビューションが誕生したりして。