treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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気になっていたLinux幾つかインストールしてみた

Windows 7のサポート終了まで1年半くらいになっています。
Pentium MのようなPAE非対応なPCはWindows8.1以降のOSをインストールできない、という事もあって選択肢がLinuxとなります。
ココに備えて、前から気になっていたLinuxを比べてみました。

前回「LinuxMint19に好感触(感想文) - treedown’s Report
という記事、あれは、こんな感じで比べてLinux Mintを選択した、という前日談。

考えたこと

以下を考えて情報収集しインストールするディストリビューションを選びました。

  • LinuxはGUIでそれほど使っていない、これから始めよう、というレベルの知識でLinuxを使い始めるために、ネット上の情報が多いこと。
  • 古いPCで利用するという前提なので、低スペックなPCで現実的に動作するOSになっていること。
  • GUIメインで利用する、自分が直感的に操作が分かりやすいこと(※自分はPC-98時代からMS-DOSを経てずーっとWindowsユーザ、なのでOS X風なGUIにはあまりなじみがないんですよね。)
  • 継続性が高いディストリビューションをなるべく選びたい。
  • サーバではDebianを主に利用しているので、Debian系のOSにしよう。
  • まずは試す目的でクライアントHyper-V環境にインストールして動作するOSにしよう。⇒その結果を踏まえてインストールするディストリビューションを決めよう。

こういった視点で選んだのが次の四つ。

Debian9でLXDE

いままで利用してきたDebianのLXDE。
Debian 9でLXDEは手持ちの環境になかったのですが、いい意味でも悪い意味でもそれほど大きく変更はないような印象。
いったんここで慣れてしまえばなんてことはないんでしょうけども、現状はまだ慣れていませんから、うーん、どうだろうという。サーバ用途でCUI環境ならwoody終盤からsargeへバージョンアップくらいから使ってるので慣れは感じるけどGUIはあんまり…。

PIXEL for PC x86

Raspberry Piで採用されているRaspbianというOS環境をx86のPCで動作するようにしたPIXELというOS。
従来はLiveCDでしか利用できなかったのですが、(確か)去年くらいからハードディスクにインストールして利用できるようになりました。
どうせRaspberryPiとはこれからもお付き合いしていくことになりそうだから、普段使いのLinuxでも採用してみるのがいいか?と思って。
どうせLinuxのGUI環境は慣れてないのだから、これから慣れるなら長く使える方が

ZorinOS 12

Windowsから移行するLinuxというキーワードではかならず上位に来るZorinOS。以前XPサポート終了の時期にZorinOS 6.2とかZorinOS 7をインストールしてちょっと触ってみたことがあります。
そこで、このタイミングでも最新版バージョン12が気になっていました。
でも最近はChaletOSというUbuntu派生OSのほうがZorinOSより人気があるようです。(最新のZorinOS 12はスペックがある程度要求されるようになったので、低スペックPCではちょっと厳しいという声がチラホラ)
今回はChaletOSは試していないのですが、今度試してみようかな。

Linux Mint 19のMATE

何回か試しているLinux Mint。あまりしっかり試していなかったので、この機会に。
個人的なイメージでは、DebianとUbuntuのいいとこどりが出来ているバランスが取れたOSというイメージがあります。
(Ubuntuのパッケージマネージャを使うので)Debianより新しいパッケージが利用できる、しかしUbuntuではなんでも最新に更新されるがここをアップデートのレベルで安定性を確保しながら選択的にアップデートの適用ができる、という点が魅力です。新しいパッケージが利用できるけど、なんでも新しくするわけじゃないというバランスってことです。

その他、試さなかったのは

この中に当然あるべきUbuntu 18.04 LTSですが、Linux化しようとしているPCにはUbuntu 18.04 LTSがインストールできないorインストールしても利用上(性能不足などの)問題がある、という点が引っ掛かって試しませんでした。
あと、Puppy LinuxやlinuxBeanのような軽量Linuxも興味ありですが、現状では種類が多すぎてどれがいいか絞り込めていません。このためこれも今回除外。
※PuppyだとPrecise-571JPよさそうですね。
特にPuppy Linuxが気になるポイントは、起動後にはOSが(全部、完全に)RAM上にロードされ、RAMの読み書きでOSが動作する、という点です。ストレージがボトルネックになり勝ちな旧世代のPCにとってはかなり興味が惹かれる動作ですね。
今度試してみよう。

ログイン画面の比較画像

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スタートメニューの画面の比較画像

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直感的に使いやすいと思えたのはLinux MintとZorin OSですね。

ただ、ZorinOSはちょっとマシンスペックが要求されます。そこでLinux Mintかなぁという結論に達しました。