使わない機能がどんどん追加されていき、使っている機能がどんどん廃止されていくWindows…。
また使っている機能が一つ終了を迎えることが判明しましたのでご報告です。
ワードパッド終了の発表
Microsoft発表でDeprecated features for Windows client(Windows クライアントの非推奨機能)のリストにワードパッドが9月1日付けで追加されました。
■Deprecated features in the Windows client - What's new in Windows | Microsoft Learn
<https://learn.microsoft.com/en-us/windows/whats-new/deprecated-features>
日本語サイト<Windows クライアントの非推奨の機能 - What's new in Windows | Microsoft Learn>では記事を作成したタイミングで、まだ表記が追加されていないのですが、その内更新されると思います。
ワードパッドは今後更新されなくなり、Windowsの将来のリリースでは削除の予定となっています。リッチテキストドキュメントの使用にはMicrosoft Wordを、テキストファイルの使用にはNotepad(メモ帳)を使おうね、という表記が見て取れます。
これは何が困るか(個人的都合)
個人的に困るのは、Microsoft Officeを導入していないPCで簡単に.rtfで画像付きの文書を作成することがWindows標準機能ではできなくなる、ということです。
と、いうのもOfficeを入れるほどじゃないPC(あるいは古く低スペックでOffice Suiteの動作が遅いPC)で、上記の画像付きの文書を簡単に作成するときにWindows標準機能のワードパッドはなかなか使えるソフトだったからです。
ただし、本格的な文書作成は母艦となるPCのMicrosoft Wordを使いますので、ワードパッドに求める機能というのは、「出先ですぐ使える軽快な起動・動作」だったり、「一時的に画像付きの文書を下書き的に作成できるワープロ性能」だったり、「母艦となるPCにファイルを引き渡した後でMicrosoft Wordでちゃんと読み込める互換性」が要求されます。
※使用例としてこんな感じ
レイアウト崩れとかの心配はしなくて大丈夫で、簡単に作成した画像素材とメモ的な文字列がちゃんとワープロソフトとして作成できて、Microsoft Wordが動作するPCに受け渡しても正常に使用可能であることが重要、という個人的な要件です。
代替を探ってみる
以前に、Excel使うほどじゃないときの代替としてCSVエディタを探したことがありました。
フリーのCSVエディタ二選 - treedown’s Report
ワープロ(.docや.docx)はワードパッドがあるから代替ソフトを必要としていなかったのですが、終了なるとこの代替も探しておきワードパッド終了に備えておきたいところです。
パッと思いつくのは以前試した無償でブラウザから利用可能なOffice for Web<新型Microsoft EdgeでMicrosoft Office無料版をアプリっぽく使う - treedown’s Report>がパッと思いつくところですが、これOneDriveと組み合わせる前提での利用方法ですし、オンライン前提なのでオフラインで利用が難しいという縛りがあります。
そうなると、世の中の人が思いつくのはLibreOfficeのようなOffice互換のワープロソフトかと思いますが、Microsoft Officeの代わりならいいけど、Office Suiteのような重量級のソフトじゃなくて、パッと起動できてパッと画像付きの文字入力でファイルに保存できる"簡素なワープロ"が欲しい、という個人的な要件にLibreOfficeはちょっとなぁという感じがします。
感覚としては、Microsoft WordやLibreOffice Writerで起動に10秒以上掛かるなら、起動に一瞬から数秒しかかからないワードパッドを使いたい、という個人的な感覚です。
そこで見つけたのが、LinuxとWindowsのクロスプラットフォームであるワープロソフト「AbiWord」でした。
AbiWordはワードパッドの代替になれそう
公式<https://www.abisource.com>がダウンロード出来なかったので、Vector<https://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se514467.html>で公開されていたインストーラをダウンロードしてみました。
試してみた感触としては、非常にワードパッドに近い起動速度、動作も軽快でやりたいことが最低限は出来そうです。
ちょっと画面に表示されている画像が粗いように見えたり文字化けしているように見えますが、これはAbiWordの表示がそうさせているだけで実際にAbiWord生成で保存したファイルをMicrosoft Wordで開いてみると、
ちゃんと表示されていることがわかります。
これなら使えそう。
PortableApps.comにてポータブル版も公開されているので、インストール不要で使うこともできました。
http://portableapps.com/apps/office/abiword_portable
LibreOfficeのポータブル版と違って、使用前に外部ソフトの追加したり、起動にある程度時間が掛かってしまう(起動後は軽快に利用できるとはいえ)ということはなく、ワードパッドと同じように古いPCでも起動は速く、軽快に利用できるワープロソフトという第一印象でした。
LinuxとWindowsのクロスプラットフォームということも好材料で、今後Linuxも使っていこうとしている個人的な目的にも合致してきます。もうちょっと使い方を学んでみようかなと思いました。