スーパーセキュリティZEROがメジャーバージョンアップ、順次アップデートが動作するという連絡だったのですが、ようやくバージョンアップが動作したようなので動作の確認をしました。
画面は意外と変わらない
バージョンは24から26に変更となりました。
新バージョンに更新されて、UIは変更になっています。以前のバージョンアップほど変化はない印象でした。
保護画面で廃止になった機能は当然表示されませんので、ややスッキリした画面になっています。以前は各項目の小項目までクリックで画面を開くことができましたが、今回のバージョンでは大項目が並んでおり、一階層下の画面を開いてから各種設定画面を選んでいきます。
その次のプライバシー画面でも、
同様に、各大項目だけが表示されています。前のバージョンでこの画面に表示されていたパスワード管理とファイル金庫機能は廃止されたので画面から消えています。
他、通知や設定などは従来通りですが、ソースネクスト・アカウントの箇所やヘルプ(オンラインマニュアルへのリンクやバージョン情報の確認など)は画面右上に固定となりました。
廃止機能をおさらい
前回<ZEROスーパーセキュリティのバージョンアップ事前準備が必要になる - treedown’s Report>既に準備していましたが、廃止機能をおさらい。
暗号化したファイルの保存領域を作成するファイル金庫機能が廃止されて、画面から姿を消しています。同じ画面でパスワード管理機能も廃止されているためなくなっていました。
この他、スタートアップ最適化ツール、ディスククリーンアップツールは使っていなかったのですが、設定していた「セーフファイル機能」も機能が廃止されたため、画面がなくなっていました。
※セーフファイル機能:保護フォルダ(主にユーザプロファイル内をデフォルト設定)に設定された場所へのデータ書き込みをZEROスーパーセキュリティが禁止する動作で、予めホワイトリストで許可したアプリケーションでしかデータの書き込みができなくなる。
※参考:以前のセーフファイル機能設定画面
テストファイルで書き込みをテストしてみましたが、廃止されたセーフファイル機能がWindowsの動作に干渉してくることはなくなっていました。ホワイトリストの管理(登録してあるアプリケーションを記録しておく)も不要になったようです。
ネットワーク関連の確認
以前バージョンアップに際して動作が不調になったとき、ネットワーク関連の問題がありました。
ZEROのせいでファイルサーバがアクセス不可 - treedown’s Report
今回のバージョンアップで、ファイアウォール設定画面から確認してみましたが、特に前バージョンから設定内容が変わっているということはありませんでした。問題ないようです。
一通り設定を確認
ネットワーク以外の部分でも問題になりそうな箇所はないか、一通り設定を画面キャプチャして確認してみましたが、特に設定が初期化されたり変更になったりという箇所はなさそうでした。
前述のように機能がいくつも廃止になったこともあり、確認する画面自体が少なくなったというのは労力が減った反面、使っていた機能がなくなってしまったことでちょっと不便なことも。
うーん、なんだかWindows標準のDefenderとあまり機能差がなくなってきた(※)ような気もしてきました。
※)もちろん、VPN機能や決済ブラウザ、ペアレンタルコントロールなど、Windows Defenderにない機能を搭載しているサードパーティ製セキュリティスイートの面は以前と同様にあります。ただ、今回のバージョンアップで廃止された機能がたまたま重用している機能ばかりだったので、こういう印象になっているというほうが正しい。
以前<(2/2)Security Suiteによってサポートが変わることもある - treedown’s Report>にZEROスーパーセキュリティが要因で業務ソフトウェアのサポートが受けられないことがありましたが、環境は統合して、Windows セキュリティで防御するという環境に作りかえた方がいいのかなとよぎった今回のバージョンアップでした。