treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Raspbian Stretch Liteを試してみた

Raspberry Pi 2のOSはRaspbianのフルバージョンでdist-upgradeを繰り返し、バージョン9(Stretch)で稼働していますが、ふとLiteを試して見たくなってやってみたのでご報告です。

既存の環境はDD for Windowsでファイルにバックアップを取得し、これ以降の手順を試してみました。

イメージファイル

公式サイト<https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/>から
Raspbian Stretch Lite(Version:November 2018/Release date:2018-11-13)をダウンロードします。

ファイル名は2018-11-13-raspbian-stretch-lite.zipをDLし展開、2018-11-13-raspbian-stretch-lite.imgを用意して、DD for WindowsでSDカードに書き込みました。

イメージファイルの書き込み後は、そのSD内のファイル一覧が表示されますので、あらかじめSSHファイルを作成しておきます。(後が楽だから)

f:id:treedown:20190309121752p:plain

※HDMIモニタとUSBキーボードがあれば、OS起動後に設定することも可能ですので、必須の手順ではありませんが、拡張しなしのファイル(ファイル名SSH)を作成するだけで即SSH接続が有効化されるのが楽なので、こうしています。

初期設定=ユーザ

簡単に
$ sudo adduser %USERNAME%
でユーザ作成して、
$ sudo gpasswd -a %USERNAME% sudo
で、作成したユーザをsudo可能にしておきます。ひとまずsudoできればroot権限の作業はできるから、他のグループ追加は必要に応じて追加していくようにします。

あとはpiユーザを
$ passwd pi
でパスワード変更しておく(※ユーザ名変更をしておいた方がいい、というケースもあります。利用(設置場所)に応じてやっておこうかなという感じです。)その場合…、

$ sudo gpasswd -d pi sudo
$ sudo usermod -l %Rename-USERNAME% pi
$ sudo groupmod -n %Rename-USERNAME% pi
$ sudo passwd %Rename-USERNAME%

こんな感じで。piユーザのユーザ名を変更してしまいます。これをやっておけば、いざpiユーザが必要になったときでも、piユーザ(の別名ユーザ)が利用できるので温存、だけどsudoははく奪しておき、suコマンドでpiユーザにスイッチするような感じ。

設定はraspi-configで

$ sudo raspi-config
で起動します。

f:id:treedown:20190309122526p:plain
まずは「2 Network Options」を選択して、

f:id:treedown:20190309122541p:plain
「N1 Hostname」でホスト名を設定します。
「Please enter a hostname」の画面が出てきたら、コンピュータ名を入力して確定。
確定後、トップ画面に戻ります。
トップ画面から、日本語設定のため「4 Localisation Options」を選択。

f:id:treedown:20190309122555p:plain
日本語設定に必要そうな単語が並びます。
まずは「I1 Change Locale」を選択

f:id:treedown:20190309122615p:plain
言語の選択画面で、「ja_」で始まる日本語にチェックを入れて、その他の言語のチェックをすべて外してしまいます。
次の画面で標準で使う言語を「ja_JP.UTF-8」に選択をして、OKで確定。

f:id:treedown:20190309122631p:plain
再びトップ画面に戻るので、「4 Localisation Options」からI2 Change Timezone」を選択。

f:id:treedown:20190309122800p:plain
デフォルト選択が「Europe」になっていました。日本のタイムゾーンにするため「Asia」を選択し、次の画面で「Tokyo」を選択して確定。

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最後にはトップ画面から「8 Update」を選択して設定したraspi-configの更新確認。
(※最初SubmitとかCommitのようなものかと思ったらraspi-configのアップデートだったというオチでした。終わったら「$ sudo shutdown -r now」で再起動必要です。)

これで大体GUIでやっていたような初期設定は完了、Raspbian Liteはこのようにraspi-configを使って初期設定を済ませるという仕組みのようです。

 

やっぱLiteのほうがサーバ向きだと思った

これは当然と言えば当然なのですが、X-Window Systemを動作させない分、デスクトップ環境込みのRaspbianよりもCUI専用のRaspbian LiteのほうがOSの挙動に要求されるリソースは少なくすみます。
サーバ用途だと、やはりGUIよりCUIでサービス(プロセスって意味のサービス)優先で動作してくれる方がメリットは多いなぁって思います。

top - 06:56:01 up 23 min, 1 user, load average: 0.00, 0.00, 0.00
Tasks: 84 total, 1 running, 46 sleeping, 0 stopped, 0 zombie
%Cpu(s): 0.1 us, 0.2 sy, 0.0 ni, 99.7 id, 0.0 wa, 0.0 hi, 0.0 si, 0.0 st
KiB Mem : 949452 total, 860976 free, 27608 used, 60868 buff/cache
KiB Swap: 102396 total, 102396 free, 0 used. 866976 avail Mem

OSだけならCPUもメモリもほとんど動作しません。必要なサーバプロセスを動作させてもホドホドに動作します。

しばらくCUI環境でRaspbian Liteで稼働させてみることにしました。