SMTPサーバはいままでPostfixで作る、というのが定番でしたが、メールの流通量が少ないのであれば、フリーのクラウドサービスを使う、というのも選択肢ですね。
今日はそのSMTPサーバであるsendgridについてご報告します。
いままではなんだった…?
最初に使ってみた印象、「今までPostfixでリレーサーバで苦労していたのはいったい何だったんだろう…。」そんな感じです。
OSを用意する、OSを入れるハードウェアを用意する、ネットワークを開通させて、必要に応じてポートの制御、うーん、我ながらいろいろやっていたものです。こうしてSMTPリレー専用のPostfixをLinuxで用意して簡単なSMTPサーバをイントラ内に配置していました。
SendGridはFree版が用意されていて、メールの流通量がそれほど多くないのであれば無償のFree版で十分に利用可能です。自社内にわざわざPostfixを立ち上げてリレーサーバを作るよりお手軽・簡単にSMTPリレー用のサーバを立ち上げることができます。
良く分からないけど…
SendGridは二種類あって、「https://sendgrid.com/」の本家(本国)SendGrid、「https://sendgrid.kke.co.jp/」の日本代理店版SendGridと二種類あります。どうもアカウントは個別に独立して登録されるようです。
日本語版をご希望の場合には「sendgrid.kke.co.jp」側を利用することになります。私は本国のsendgrid.comでお試しを始めてしまいましたが。
なんでアカウントは各々で、というかといえば、「https://sendgrid.com/」で登録したアカウント情報では「sendgrid.kke.co.jp」にログインできなかったから「ああ、独立しているんだろうな。」と思ったしだいです。
私の利用用途
ズバリ、アラートメール、です。
大した流通量じゃないのですが、絶対受信したい、そんなアラートメール。しかしそんなアラートメールを送信するためには、イントラ内に1台はSMTPサーバが欲しくなります。
しかも組織が分かれていたりサイトが分かれていたりすればその1組織内ないし1サイト内に1台はSMTPサーバが欲しくなります。アラートメール送信専用にこれを用意する、というのはちょっとメンドウです。
でもだからと言ってアラートメールのためだけにメールサーバを用意するのか?というのもちょっとなぁ、と思いまして踏ん切りがつかない状況でした。他のメールアドレスもあるんならまだしもアラートメール専用にレンタルサーバってのもちょっとなぁ、って感じで。
クラウド環境でSMTPサーバが集約できるのなら、組織が分かれていようが別のイントラネットサイト内に居ようが関係ありません。シンプルにインターネットに繋がっていればファイアウォールで開かれている一般的なSMTPポート587(25でもいいけど最近は587が一般的ですね)でアラートメール送信専用のSMTPサーバであるsendgridを指定すればそれでよい、という環境になります。
ちょっと設定してみましたが、設定は行き詰ることなく簡単に完了しました。PostfixでSMTPリレーサーバを作るより楽っす。※実施した設定などは別途ご報告します。
なににしろ無償で利用できるのが大きいですね。