treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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nasne買い換えで違いを感じたことを記録

nasneについての出来事とその対処についての記録です。
とうとう長期間稼働してきたnasneが故障してしまいました。

Sonyのnasneは2027年7月末で節目

nasneは2021年にソニーコンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から発売となった製品です。
2021年からBuffalo(バッファロー)が継承して新nasneが発売となりました。

新型nasne気になるなと思っていたのですが、まだ旧nasneは必要十分に稼働していたため購入するには至っていませんでした。

しかし、旧nasneサポート終了というニュースと、そのサポート終了に伴ってアプリ経由でのアクセスで使えなくなる機能があるよ、という発表がされたことで購入を考えようかなと思っていました。

■参考:ネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne(ナスネ)」の一部環境下での機能の終了のお知らせ(2024年5月24日更新)
https://www.playstation.com/ja-jp/support/important-notice/

簡単に記載しておくと、「宅内LAN経由でアプリケーションを使ったTV・録画番組の視聴ができなくなる」のと「外出先からのnasneへのアクション全般」という主軸の機能が使えなくなる、という期限が、2027年7月末日となります。

2027年に向けてボチボチnasneのリプレースを考えていけばいいかなと思っていた矢先、故障が発生してしまいました。

しかし…、その前に故障した

ある日、nasneで録画した番組を視聴すべく、DLNAクライアントからのアクセスをしたところ、アクセスできない、nasneが起動していない、といったエラーメッセージが表示されました。

画像の左が上部電源ランプ、右側がアラートを示すランプの点滅です。赤・橙の点滅となっていました。

こちらで詳しく解説されているため、確認。
■参考:nasneのハードディスク交換♯3 インジケーターランプ
https://nishy-software.com/ja/network/nasne-3/

内蔵HDDの問題でHDD読み取り不良やファームウェア起動エラーが発生しているという表示と判断しました。

使用していたnasneは2024年7月にアフターサポート終了となるCUHJ-15004ではなく、それより前の500GBモデルの旧型nasneなので、修理を依頼することもできません。手はなく諦めることになりました。

Buffalo製のNASNEを購入

故障nasneに保存されていたTV番組以外のコンテンツは定期的にバックアップしてあったので特に問題なしですが、録画した番組は諦めることになります。

ただ、スマートフォンでWiFi経由でのTV視聴や録画番組をPCで閲覧する機能はまだまだ使いたい、録画機器もnasneしかないということもあって、現在購入可能なバッファロー製のnasneを購入することにしました。購入したのが以下。

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Amazonリンク:

バッファロー nasne HDDレコーダー 2TB 地デジ/BS/CS チューナー torne ニコニコ実況 【 PS5 / PS4 / iPhone/iPad/Android/Windows 対応 】 NS-N100

https://amzn.to/4bmqNya

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Amazonで購入しましたが、ちゃんと「販売元:バッファローダイレクト」と表記を確認して購入を実施。

届いてすぐに設置作業を終えました。

nasne自体の設定は新旧で違いはなく、特に行き詰まることはなかったのですが、クライアント部分では結構対応が異なるためか、やや戸惑いました。

Video & TV SideViewが使えなくなる

これまでメインで使ってきたVideo & TV SideViewが使えなくなっていました。

同一ネットワーク上のnasneをアプリケーションに登録する作業が、上記のように「機器が見つかりませんでした」で終了しnasneは発見できません。

バッファロー製のnasneはVideo & TV SideView非対応、と言うことのようです。

■バッファロー:製品情報:nasne NS-N100
https://www.buffalo.jp/nasne/products.html

ここにはアプリケーションとしてtorne mobileが指定されており、Video & TV SideViewの姿はなくなっています。

nasne ACCESSが使えなくなる

nasne上のファイル操作がAndroidから実行可能な「nasne ACCESS」というアプリケーションも対応不可でした。

Video & TV SideView同様、nasneの登録において検出されないという動作になっています。動作対象外ということだと思います。

Video & TV SideViewと比べてちょっとマイナーなアプリケーションのせいか、こっちは情報が少ないです。

これらの対策

非対応となっているVideo & TV SideViewやnasne ACCESSを使えるようにする方法はありません。どちらのアプリでも有償機能を追加していたためちょっと残念です

とはいえ、非対応なものは仕方ないということで、諦めて、Android版のtorne mobileをインストールし、「STORE トルネヤ(トルネ屋)」のアプリ内課金で「視聴再生機能」を追加しました。

なお、Windowsで利用していたPC TV Plus(Liteじゃない有償版、以前値上げ前に3L購入済のもの)はどの機能も問題なく使えました。このアプリケーションだけでも価値あり。

■PC TV Plus | Lite
https://www.sony.jp/software/store/products/pctv-plus/

本体の性能が向上

いくつかありますが、詳しくは公式のページを参照したほうが正確です。

■バッファロー:SIE製nasneとの比較
https://www.buffalo.jp/nasne/inheritance.html

外付けHDDの最大容量が増加しました。USB経由で接続する外付けHDDの最大容量が2TB⇒8TBになり、より多くのコンテンツ保存が可能になりました。
今回は3TBのHDDを接続しました。

また、外付けHDDのファイルシステムがFAT32からXFSに変更されています。NASNE単体でフォーマット可能とされていますが、接続するHDDが別のLinuxで(ext4フォーマットなどで)使われていた場合、NASNE単体でフォーマットを掛けても認識しませんでした。

この場合は、一度データ消去ツールやFAT32(exFAT)のフォーマッタツールなどでHDDを初期化して、NASNEでフォーマットを実施することで認識させることができました。
※参考:(2/2)USBメモリでブータブルUSBが作れなくなったので対策 - treedown’s Report

こうして、数日かかったのですがnasne+外付けHDDという環境の復旧ができました。

旧nasneの良いところを手堅く継承して販売を継続してくれたのはありがたい。

あ、あとも一つ、SMB2.0対応というのは地味にありがたいですね。(※ホントなら時期的に3.0のほうがよかったんですが贅沢は言うまい)Windowsで旧規格であるCIFS/SMB1.0を使わなくていいというのはセキュリティの問題からも良い更新と言えそうです。