2024年6月のWindows Update - treedown’s Report

もう2024年の折り返しとなる6月のWindows Updateの時期になりました。近二ヶ月はクライアントよりWindows Serverが気になるところですが、今月はどうでしょうか。

悪意のあるソフトウェアの削除ツール

OS共通の更新プログラム

悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 - v5.125 (KB890830)

いつも通り。

Windows11

Windows11 23H2への適用記録。今月は1つだけ。

2024-06 x64 ベースシステム用 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラム (KB5039212)

OSの累積更新プログラムであるKB5039212の適用のみでした。

Windows10

Windows10 22H2で確認。

2024-06 x64 ベースシステム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5039211)

OSの月例更新のみの適用でした。

Windows10 1607（LTSB/LTSC）では

2024-06x64 ベースシステム用 Windows 10 Version 1607 サービススタック更新プログラム (KB5039214)。
2024-06 x64 ベースシステム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB5039214)。

SSUが来ているのが確認出来ました。

今月Windows10の更新プログラムの適用をしていると、ちょくちょく

この表示（0x800706baのコードはPCによって0x80070643など異なるかも）に遭遇しました。ただ、「再試行」をクリックすると、

再び更新プログラムの確認が動作して、

途中からやり直し（最初からになるWindows10もあったかも）してWindows Updateを完了させます。もしかするとKB5034441未適用環境だと適用エラーになって、この動作になるのかもと思いました。

サービススタック更新プログラム

SSUの更新の情報確認。

https://msrc.microsoft.com/update-guide/vulnerability/ADV990001

更新プログラムの公開日現在で情報が更新されていなかったのですが、1607に「KB5039214」が来ていましたし、1507でも「KB5039337」の適用が実施されていました。

Windows Server 2016や2019でもSSUの更新があるように思えます。要確認です。

この他、気になった情報

情報の確認のみとなりますが、Windows Serverの更新プログラムで不具合解消の情報が確認できました。

■Windows Server 2019 Update history（KB5039217）
https://support.microsoft.com/en-us/topic/june-11-2024-kb5039217-os-build-17763-5936-d435559e-ae16-44d0-b145-027eb4af7f47

ここの「Improvements」の項に、以下の記述があります。

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This security update includes improvements. When you install this KB:
このセキュリティ更新プログラムには改善が含まれています。KB をインストールするとき:

This update affects the version of curl.exe that isin Windows. The version number is now 8.7.1.
この更新プログラムは、Windows にある curl.exe のバージョンに影響します。バージョン番号は現在 8.7.1 です。

This update addresses an issue that affects lsass.exe. It stops responding. This occurs after you install the April 2024 security updates on Windows servers.
この更新プログラムは、lsass.exe に影響する問題に対処します。応答しなくなります。これは、Windows サーバーに 2024 年 4 月のセキュリティ更新プログラムをインストールした後に発生します。

This update addresses an issue that affects lsass.exe. It leaks memory. This occurs during a Local Security Authority (Domain Policy) Remote Protocol (LSARPC) call.
この更新プログラムは、lsass.exe に影響する問題に対処します。メモリリークが発生します。これは、ローカルセキュリティ機関 (ドメインポリシー) リモートプロトコル (LSARPC) 呼び出し中に発生します。

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文中からは「lsass.exe」に関連する不具合（応答しなくなる、メモリリークが発生する）の修正が含まれている記述が見て取れます。