誰が見るのかと言われると、かなり誰も見なさそうな話題という自覚はあるのですが、ThinkPad X31のCPUグリス塗り直しをやってみたのでご報告です。CPUファン交換ではありません。
動作の調子が悪い
とっくにWindowsが動作しなくなってDebianのLXQtやQ4OSで主にRemmina用として使っている感じのThinkPad X31です。
最近インストールされているLinuxを動作させるとフリーズする現象で使えなくなっていました。キーボード、マウス、画面表示、一切が動作しなくなり、電源ボタン長押しで終了するしかなくなってしまいます。
例えば、apt updateは出来てもapt upgradeではフリーズする、とかDebianインストーラを動作させたら最後のパッケージインストールのフェーズでフリーズするとか、イメージバックアップ&リストアを実行したらイメージ取得or書込み中にフリーズする、といった具合にPCの動作上負荷が掛かった状態になるとフリーズするような感じがします。
CPUグリスを塗り直そう
以前に<古いPCがフリーズする理由の一つはCPUグリスかも - treedown’s Report>で、CPUグリスや内部に積もった埃が原因でPCがフリーズするということがありました。
今回はダメ元ではあるのですが、CPUグリス塗り直しにてどれくらい動作が改善するかを確認してみようと思いました。
手順:CPUグリス塗り直し
恒例のX31を裏返してネジを外していきます。
CPUグリス塗り直しにはCPUのファンアセンブリを取り外す必要があるのですが、この時代のThinkPadは裏蓋全部外さなくていいようになっています。
まずは、裏でキーボード固定用のネジを外していきます。四本です。
キーボード固定用のネジはキーボードの絵が描かれたビスを四本外すだけでOKです。
次にキーボードを外していきます。
キーボードの外し方は以前のネジ外しからズラして…という手順です。
なにぶん古いPCなので破損に気をつけながら1mmくらい奥にキーボードをずらすと、手前の方に隙間が出来るので、その隙間に工具を挟み込み手前を浮かせるようにします。すんなり持ち上がりました。
キーボードを動かすと、システムボードに接続されているキーボード接続ケーブルが見えますので、これを破損しないように外します。
CPUファンが見えました。
このCPUファンを外してグリスの塗り直しを実施することになります。
まずは拡大。
この図の左上にあるファンへの電源供給ケーブルをまずは外します。
そのあと、ファンを固定しているネジを×五本緩めて取り外します。
取り外しできました。
写真では古いグリスは拭き取った後の状態となっています。あまり埃はなかったのですが一応は掃除機やエアダスターで処置。
グリスをCPUの上に落として、
ここへ塗っていきます。
ファンアセンブリを乗せて再びネジ止めと接続を実施。
元通りにネジ止めとケーブルの接続を実施していきます。
あとは、これまでと逆の手順でキーボードの取り付けネジまで実施します。
完成。
熱暴走じゃなかった場合
CPUグリスを塗り直したのでこれで症状が改善してくれれば良いのですが、もしこのCPUグリスに端を発した熱暴走絡みじゃなかった場合、同様の症状は発生することになります。
いちおう、Debianインストール動作で毎回フリーズしていた箇所はこのCPUグリス塗り直しでクリアしてDebianインストーラの処理を完了させることができるようになりました。
この他、フリーズが発生しないといいなぁと思いつつ、現在は様子見をしています。