treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

2019年8月のWindows Update

ちょっと遅ればせながら、8月のWindows Updateについてのご報告。
今月は…Windows7が手持ちの環境にて不具合あり。

VB関連に問題あり

MSの既知の問題では

https://docs.microsoft.com/en-us/windows/release-information/status-windows-10-1903#629msgdesc

にあるようにVB関連の動作に影響し、利用上の不都合があるもよう。
--------------------------------------------------------------
Apps using Visual Basic 6 (VB6), VBA, and VBScript may stop responding with error
Applications that were made using Visual Basic 6 (VB6), macros using Visual Basic for Applications (VBA), and VBScript may stop responding and you may receive an error.
--------------------------------------------------------------
Visual Basic 6(VB6)、VBA、およびVBScriptを使用するアプリがエラーで応答を停止する場合がある
Visual Basic 6(VB6)、Visual Basic for Applications(VBA)、およびVBScriptを使用したマクロを使用して作成されたアプリケーションが応答を停止し、エラーが表示される場合があります。
--------------------------------------------------------------

Windowsのバージョンに限らず発生するということで、使っていたら注意が必要ですね。※修正予定はWindowsバージョンによって結構違うらしい。記事現在で1903と1803以外のバージョンには更新プログラムの更新プログラムがリリースされている模様です。

Windows10

Windows10は特にこれといって問題なさげ。(今のところは、だけど)
1809は

f:id:treedown:20190818181227p:plain
ん?1個だけ?でもこれ以降は適用が走ってないなぁ…不審。

1803は

f:id:treedown:20190818181242p:plain
頑張って適用してくれています。
恒例の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 - 2019 年 8 月 (KB890830)」と「2019-08 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1803 の累積更新プログラム (KB4512501)」と「2019-02 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1803 更新プログラム (KB4346084)」が来て、適用完了。

f:id:treedown:20190818181302p:plain
再起動後も特に問題なく。
ただ履歴には「悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 - 2019 年 8 月 (KB890830)」ないなぁ…と思っていたら、

f:id:treedown:20190818181331p:plain
その他の更新プログラムカテゴリに記録されるのを忘れていました。問題なし。

Windows10 LTSBの2016である1607は

f:id:treedown:20190818181347p:plain
Office関連を抜きにすると、累積的更新プログラム「2019-08 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB4512517)」と恒例の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 - 2019 年 8 月 (KB890830)」、後日遅れて「2019-08 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB4512495)」が到着し、適用後の再起動を促されている状況です。

※どうやらKB4512495は上述のVB不具合修正の更新プログラムで8月18日にリリースした更新プログラムの模様、なるほど、それで遅れて配信されてきたということですか。

これも特に問題なしと判断。

Windows8.1

一回失敗があったものの、Defenderの更新プログラムが適用された後に再実行したらスムーズに月例の品質ロールアップと悪意のあるソフトウェアの削除ツールの適用が完了。

ちなみに「Defender AntiVirus の定義の更新」という名称だったDefender関連の更新が「Windows Defender Antivirus のセキュリティ インテリジェンス更新プログラム」という名前に変わっていました。(理由は不明だけど)

f:id:treedown:20190818181421p:plain
あと、ドライバの更新があったようで、自動的に適用されていました。
特に問題はなさげな感じです。

Windows7

手持ちの環境では今回一番のポイントになるOS、というのも今月の更新では、Symantec Norton AntiVirusが実行されている環境ではWindows Updateが正常に終了せず、OSの動作に問題が発生する、という情報が公開されています。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4512486/windows-7-update-kb4512486

以下、ここからの転載
--------------------------------------------------------------
■現象
マイクロソフトと Symantec は、デバイスで Symantec または Norton のウイルス対策プログラムを実行中であり、SHA-2 証明書のみで署名された Windows 用の更新プログラムをインストールしているときに発生する問題を特定しました。 Windows の更新プログラムが、インストール時にウイルス対策プログラムによってブロックまたは削除され、それによって Windows が動作しなくなることや起動に失敗することがあります。
--------------------------------------------------------------
■回避策
マイクロソフトは、影響を受けるバージョンの Symantec Antivirus または Norton Antivirus がインストールされているデバイスに一時的にセーフガードを設定し、解決策を利用できるようになるまでこの種類の Windows 更新プログラムを受け取らないようにしました。 解決策を利用できるようになるまでは、影響を受ける更新プログラムを手動でインストールしないことをお勧めします。
Symantec をご利用のお客様向けガイダンスについては、Symantec のサポート記事 (英語情報)<https://support.symantec.com/us/en/article.tech255857.html> を参照してください。
--------------------------------------------------------------
と、このような記載があります。

更新プログラム「KB4512506」の公開時に情報としてリリースされており、どうやら以前話題にした

2019年7月以降にWindows7のWindows Updateが出来なくなる条件 - treedown’s Report

2019年3月Windows7のWindows UpdateはKB4490628が重要 - treedown’s Report

更新プログラムがSHA-2証明書のみでの署名に仕様変更された更新プログラムの適用時にシマンテック(ノートン)製品のアンチウイルスソフトウェアが更新プログラムを誤検知(たぶん誤検知)してしまうことで発生している、ということのようです。

…まいったなぁ、Windows7のPC(仕事用じゃないけど)しっかりNorton Internet Securityがインストールされて稼働しているPCが2台ありますよ。

ということで、Symantec NortonがインストールされていないWindows7だけアップデートを実行して、残りは「解決策を利用できるようになるまでは、影響を受ける更新プログラムを手動でインストールしないことをお勧めします。」に従って、待つことに。

f:id:treedown:20190818190508p:plain
うーん、今月はWindows7は積み残し課題あり、ということです。あまりすっきりしない終わり方。