treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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海外企業の製品でギャップを感じたこと

昔ソフトウェア製品を選定した際にあった、ちょっとしたことをご報告します。

昔、VISION64というツールを検討したことがあります。
フランスの企業が開発している管理ツールでいわゆる資源配布ツールってやつですね。
営業担当の方に誘われて、体験セミナーに参加しました。GUIでいろいろ操作できて悪くない機能だったんですが、ちょっと気になったことが…

フランス企業だから

一番のインパクトは製品じゃなかったんですね。
営業さんがこう説明し始めました。
「なにぶんフランス製なもんで。夏は本国の動き(稼働率)が悪くなるんですよねー。」
ん?どういうことです?
「ほら、夏って向こうはバカンスの時期ですから。」
バカンスの時期は休む社員が多いってこと?だとすると何か影響があるんですかね?
「えーっとですね…。製品の問合せをするじゃないですか。
その回答が返ってくるのが夏場は遅くなりますね。バカンス時期は対応する社員が少ないからだと思いますが…。」
えっと、それって4月~6月で製品の問合せをするのと、7月~9月で製品の問合せをするのは、回答の質やスピードに差があるってことなんですか?
「そうですね。否定できません。とにかく夏は避けていただくようにしなければならない、ということです。」
夏を避ける?って?
「問合せの類は極力春の4月~6月のシーズンでやってしまって、夏はあきらめて秋の10月~12月までためておく、ということです。夏に問合せ出しても9月まで回答が延期されることもありますからね。」
そ、それは…ちょっときついかな。
「いえ、でもどこでもそうですよ。大丈夫ですよ。」
ふーむ。そうなのか。
ワールドワイド製品でも、欧米では関係ないんですね。
「夏のバカンスは仕事より優先だ!」
といったところでしょうか。
正直うらやましいです。
欧米のこういった風習は子供のころに何かの本で読んだことがあるが、ビジネスの場で聞いたのは初。

他の国もそう

お隣の国でも春節や国慶節は長期休暇で業務ストップ、ということがありますね。そういえば思い出しました。
ThinkPadを購入した時にちょうど二月の春節に被ってしまって納品が想定より遅れてしまった、ということがあったのを思い出しました。
通常だと一週間~二週間程度で発注から納品までが完了するようなプロセスでも、この長期休暇にあたると、+一週間はバッファを取らなくてはいけなくて、時期によっては二週間~三週間…と、なると大体一カ月かかるので翌月の処理になりそう、みたいな計算になってきてしまいます。

グローバル展開している会社の製品を検討するときにはこういう点も考慮してうまく手配できるようにしないといけないものですね。