本日は下記の現象について対処療法をご報告します。
現象:ネットワーク接続ウィンドウ画面に表示されるはずの「ローカルエリア接続」オブジェクトが消失し、表示されない。他のネットワーク接続(例えば、ワイヤレスネットワーク接続)はウィンドウ内に表示され利用可能な状態になっている、という症状。
環境:ThinkPadX61s
OS:Windows7Enterprise
対象は、オンボードNICです。(USBのNICは使っていません。)
ncpa.cplで起動する「コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\ネットワーク接続」が
図1:正常時の表示
以下のようになってしまいました。
図2:障害発生時
※「ローカルエリア接続」のネットワークオブジェクトが消えてなくなっています。
Google検索で「Windows7 ローカルエリア接続 消えた 無効」と検索してみるも、あまり有力な情報がぱっと見つかりませんでした。
デバイスマネージャでもネットワークアダプタ配下の
「Intel 82566MM Gigabit Network Connection」
が「!」と警告マークが付いています。
図3:デバイスマネージャ画面
※この画面は正常動作時のDevmgmt.msc画面です。
イベントでは以下が出力されています。
Intel(R) 82566MM Gigabit Network Connection 問題: PRO/1000 アダプタを開始できませんでした。 アクション: 更新されたドライバをインストールしてください
ソース:e1express
イベントID:24
図4:エラーイベントの画面
とかく、何か起きたということです。
ただし、ハードウェア的な故障ではない、という確証は持てました。その理由として、IntelAMT(Active Management Technology)へ有線LAN経由でアクセスは何の問題もなくできます。
図5:他PCからのIntelAMTでのアクセス
NICのハード的な故障であれば、このIntelAMTによるネットワークアクセスも影響を受けアクセス不良が起こるはずです。しかし、ここで問題は起きていないことから考えてもWindows上のOSとドライバに起因するソフトウェア的な問題であることが切り分け出来ます。
ですが、
- WindowsUpdate適用できるものはすべて実行した⇒変化なし
- ドライバ削除し再起動後の再適用で確認⇒変化なし
- ドライバ再インストール(インテルDLのドライバへ入替)⇒変化なし
- セーフモードで起動し状態確認、ドライバ削除し再適用⇒変化なし
- サービス起動の確認「Network Connection」「Plug and Play」両方開始済みで問題なし
- System Updateで適用可能な更新ドライバ検索し導入⇒変化なし
※前のバージョンがインストールされている項目のみ更新版のインストール適用 - 電源管理機能が影響する、という情報をもとにWindows電源管理で「高パフォーマンス」を選択し再起動⇒変化なし
ここまでやってどうにもならないため、諦めてOSを再インストールを実行しようと思っていた状況でした。
が、あるページでちょっと気になる記述を見つけたのでやってみました。
kimama9.blog58.fc2.com
詳しくは引用元のブログ記事をご確認いただければと思いますが、ざっくり書いてある解決策だけ述べますと、
"電源プラグを抜いて10分放置すればなおる"、と?
半信半疑だが藁にも縋る思い、やってみようと決心し、シャットダウンしACアダプタを外しました。
いちおう(記述は無かったのですが)バッテリも外しておくことにします。
ここから10分待ちました。
…10分後。
バッテリ装着しACアダプタを電源プラグに差し込みます。
NICにLANケーブルを接続し、Windows7を起動します。
OS起動後、「ncpa.cpl」でネットワーク接続ウィンドウを表示すると…
図6:正常の図(図1と全く同じ)
直っています。
オカルトじみていますが、電源から電力供給せず10分放置すると直るようです。
といわれても、さっぱり原理は分かりませんが。
もし、ローカルエリア接続が消失し、何をやっても改善の兆しがない、とお困りでしたら、「電源を抜いて、バッテリも外して、しばらく放置気味に置いておく。」という方法も試す価値があるようですので、ダメ元のつもりでも一度お試しください。