treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Office:ファイルのソースが信頼できないためマクロの実行がブロックされましたのエラー

前回に引き続きAccessの話題。Accessエラーに遭遇しましたので、調べたことと解消した設定をご報告です。
思いがけない画面が設定箇所でした。

発生したエラー

Windows10 Pro環境でとあるAccessファイルを開いたときに、そのエラーは画面に表示されました。メニューバーの辺りに表示されたメッセージ、


ちょっと見づらいので拡大。

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エラーメッセージ
このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました。

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ありがちな信頼できる場所の設定かなと思い、


このトラストセンターに信頼できる場所を追加するも症状に改善なしでした。

調べる

Microsoftのサイトで改めて一つづつ確認してみることにしました。

■インターネットからのマクロは、Office では既定でブロックされます
https://learn.microsoft.com/ja-jp/deployoffice/security/internet-macros-blocked

このページの一番上のシナリオ=「個々のファイル」の箇所の記載から。
該当のファイルがインターネット経由でダウンロードされたファイルの場合、このような動作が発生するらしい。
ファイルのプロパティに


このような表示があれば、これに該当するのですが、今回はイントラネット上のファイルサーバのファイルなのでこれには該当せず。

次のシナリオ、「ネットワーク共有または信頼された Web サイトに一元的に配置されたファイル」の記載で"ん?"と思いました。

信頼済みサイトとして指定する以外に、「ローカル イントラネット ゾーンに場所を追加する」という記載があります。
詳細については、

Office では、インターネットからのマクロが既定でブロックされます
URL:<https://learn.microsoft.com/ja-jp/deployoffice/security/internet-macros-blocked#files-centrally-located-on-a-network-share-or-trusted-website>

を参照してください。という記載も見て取れました。

これを確認すると、"inetcpl.cpl"を起動して信頼済みサイトに登録してね、という記載が見て取れます。さっそくやってみることにしました。

解決策=inetcpl.cplで設定

まずは、inetcpl.cplを起動してインターネットのプロパティを開きます。
※コントロールパネルの「インターネットオプション」のことです。

開いたら、タブから「セキュリティ」をクリックして選択、


画面内から「信頼済みサイト」をクリックして、画面中の「サイト」ボタンをクリック。


信頼済みサイトの登録画面で「このゾーンのサイトにはすべてサーバの確認(https:)を必要とする」のチェックを外して、該当のサーバ(イントラネット上のファイルサーバ)を登録します。


※画面で入力した値は例で実際の値と異なります。

IPアドレスとコンピュータ名で参照する時は両方、Active Directory環境などでFQDNでの参照になる場合にはそれも追加しておきます。

あと、上手くいかない場合には<http://>とか<https://>を追加してみるのも。

これを設定した後にエラーの出ていた該当ファイルを開いてみると、エラーがでなくなったので、二つ目のトライでエラー解消となりました。

inetcpl.cplって

ここの設定で使ったinetcpl.cplってInternet Explorerのプロパティという認識が多いのですが、Windows95時代からOSのネットワーク接続の挙動を制御する設定画面という側面もあります。

今回のようにOfficeの挙動もここで制御する(Officeが動作するときにここの設定値が影響する)という動きを見せています。これ、Internet Explorer完全廃止となったら、どうなるんだろう?とちょっと心配になりました。