古いPCを使っていた期間が長くてまだ慣れていないのか、あまり触ったことないメーカのPC故か戸惑ったので、自分用メモを兼ねたご報告です。
内蔵HDD/SSD以外からブートするときに必要となるUEFIの設定。
トラブル調査に必要になったが…
PCにトラブルがあって、調査ツールをUSBメモリから起動しようとしたらウンともスンともいわずちょっと手間取ってしまいました。
Memtest+を起動したかっただけなんですが、ブータブルのUSBメモリから起動しようとしたら、起動しない。
それならと内蔵の光学ドライブがあったのでCDブートを試すもブートしないし、UEFIのブートメニューを見ても内蔵の光学ドライブが選択肢に出てこない、困った、ということがありました。
セキュアブートがデフォルトで有効化されているUEFIのブートメニューからUSBメモリやCD/DVDをブートの対象とするときには、設定がいくつか必要になります。
今回の対象となるPCはマウスコンピュータのMPro-S200というデスクトップPC。
UEFIの設定
設定箇所は三箇所(正確には二箇所)
- セキュアブートをDisable(無効)にする
- CSMのデフォルトDisableをEnable(有効)に変更する
- (必要なら)ブート順番を変更する
まずはUEFI画面を起動。
ブート時にDelキーを押すか、Windows10起動後に「設定」⇒「更新とセキュリティ」⇒「回復」の画面から、「PCの起動をカスタマイズする」で再起動ののち、UEFI起動を選択できます。
UEFIの画面が起動したところからそれぞれの設定をやっていきます。
セキュアブート無効化
USBメモリやCD/DVD等の光学メディアからブートするためには一時的にセキュアブート無効化を実施する必要があります。
さっそくUEFIの画面から、「Security」タブを選択して画面を開き、
画面から「Secure Boot」を選択します。
選択すると、Secure Boot画面に遷移しますので、
ここでSecure BootのオプションでDisableを選択します。(デフォルトはEnableであることが多い)
これでセキュアブート無効化の設定が完了しました。
CSMのデフォルトDisableをEnable(有効)に変更する
先ほどのSecurity設定画面から画面を変更し、CSMの設定のためにBootメニュー画面に移動しています。
一番下の選択肢に、CSM(Compatibility Support Module)を見つけました。これを選択。
選択すると、子メニューに移りました。ここでCSMを選択。
そうすると選択肢がでてきますので、「Enable」を選択して有効化します。CSM=Compatibility Support Moduleっていうのが、これまでのBIOSをエミュレートすることで以前の技術と互換性を保つUEFIの下位互換機能です。これが有効でないと、以前まで使えたUSBメモリやCD/DVDからのブートが出来ない模様。
つまり、デフォルトの
このようになっていると、BIOS互換機能が無効化されているので、USBブートができない、ということになります。
ここまでやると…
この二点の設定を変更したところ、ブートメニュー(UEFIのBootメニューやWindows10の回復⇒PCの起動をカスタマイズするから起動したメニュー)で、USBメモリやCDドライブ、DVDドライブ(光学ドライブはUSB接続か内蔵かを問わずどちらも)などを起動デバイスとして選択できるようになりました。
あとは、自分の希望のデバイスを指定して、選択して一時的にそこから起動するもよし、ブートメニューの優先順位を変更して起動するもよし、というわけで、好きなように起動デバイスを指定できます。
利用が終わったら、元に戻す(Secure BootをEnableに戻して、CSMをDisableに戻す)のを忘れずにやっておきます。
Memtest86+でメモリのテストをしたかっただけなのですが、それを開始するまでにちょっと時間を要してしまいました。