treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Atheros非公式NICドライバを試してみる

Windows10サポート外のPCにWindows10をインストールした場合、メーカのサポートが期待できないため、Windows10用のドライバ入手は難しい、という事になります。
物は試しとNICドライバを非公式NICドライバに入れ替えてみたのでご報告します。

対象は、前回<Dynabook T350/56AWのWindows10化(新規インストール) - treedown’s Report>Windows10化したDynabookT350/56AWです。

NICドライバ

今回対象は
Qualcomm Atheros AR8151 PCI-E Gigabit Ethernet Controller (NDIS 6.30)
という有線LANのNICドライバです。

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2013年リリースのバージョン2.1.0.16ってのがOS標準で導入されています。

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今すぐどうにかしなきゃいけないってわけでもないのですが、
このNICのドライバファイル「L1C63x64.sys」に起因してBSODが発生する、という話があるそうですね。ブルースクリーンのエラー画面に「L1C63x64.sys」というファイル名が表示されるそうな。
現状は起きてませんが、もし起きたときに急きょ対応(トラブルシューティング)を要求されるだろう、ということが予想されるため、あらかじめ回避策を使えるかどうかを検証しておく、という目的です。
このドライバが要因でCPUにいらぬ負荷が掛かるっていうケースもネット上では散見されます。

非公式サイトから入手

本来はドライバはメーカ公式から入手するのが鉄則ですが、Windows10化したDynabookはメーカーサポート外のOSを利用しているのでサポートは期待できないし、Qualcomm Atheros提供のドライバも無いようです。つまりMS提供(Windows Updateで供給される)ドライバしか選択肢はありません。
じゃあ、最近よくあるネットワーク関連の不具合がWindows10のこのDynabookで出てしまったらどうする?と考えたとき、緊急用としてなら非公式ドライバというその場しのぎもアリなのかなぁと思いました。
※ネット上を探すとこのドライバを使っている方も散見されますし。

■ドライバダウンロードはこちら
https://www.ath-drivers.eu/download-driver-for-Atheros-chipset-with-id-56-and-Windows10-64bit.html

本記事現在で最新となる、
Windows 10 32/64bit用「Version 2.1.0.27」「Release 2017-10-30 [October '17]」
ってのをダウンロードし試してみました。

このサイト内に対応デバイス名の一覧が記載されていました。
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■Drivers for:
Qualcomm Atheros Wireless device driver for Microsoft Windows 10 (32/64bit) and:
Qualcomm Atheros AR8131 PCI-E Gigabit Ethernet Controller (L1C)
Qualcomm Atheros AR8132 PCI-E Fast Ethernet Controller (L2C)
Qualcomm Atheros AR813x/815x PCI-E Gigabit Ethernet Controller (L1CD)
Qualcomm Atheros AR8151 PCI-E Gigabit Ethernet Controller (L1D)
Qualcomm Atheros AR8152 PCI-E Fast Ethernet Controller (L2CB)
Qualcomm Atheros AR8161 PCI-E Gigabit Ethernet Controller (L1F)
Qualcomm Atheros AR8162/8166/8168 PCI-E Fast Ethernet Controller (L2F)
Qualcomm Atheros AR8171/8175 PCI-E Gigabit Ethernet Controller (L1H)
Qualcomm Atheros AR8172/8176/8178 PCI-E Fast Ethernet Controller (L2H)
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Qualcomm Atheros AR8151 PCI-E Gigabit Ethernet Controllerと記載があるので、利用しているNICデバイス名称は合致しています。

※あくまでテスト的に導入しており、細かく検証はしていません。非公式ドライバの導入は自己責任にてご判断ください。

ドライバ更新

作業は簡単シンプル。
デバイスマネージャ(devmgmt.msc)を起動して、NIC<Qualcomm Atheros AR8151 PCI-E Gigabit Ethernet Controller>を選択します。
右クリックからプロパティを選択

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プロパティ画面のドライバタブから「ドライバーの更新」と表示されたボタンをクリック。

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更新ウィザードが起動します。ファイルを指定してインストールするので「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選択

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ドライバを展開したフォルダを指定して、次へ(※今回はc:\Tempという場所に展開しました。)

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インストール開始

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完了します。ん?なんか変化がないような…

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プロパティ画面を見ると、バージョンやドライバの日付が更新されていることが見て取れます。ドライバは無事更新されたようです。

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詳細ファイル自体は同じファイル名でもファイルバージョンの表記が相違しているのと、著作権欄の表記が変わっていることが分かります。

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動作上は問題ないように見えます。
エラーもなくすんなりインストールできた、ということで、もしWindows Update提供のドライバに問題があったときにはこのドライバを適用させてしのごう、ということにしました。

ただ、詳細設定画面の内容は以前と変わらず、、、ちょっと残念。f:id:treedown:20181205140745p:plain

ここまでで十分検証が出来ましたので、作業後にドライバはひとまず以前のものに戻しました。