HDDとSSD、どっちも使いどころによっては有用で必要なストレージです。
この記事はこれと言って結論が出るわけではありません。素朴な疑問がツラツラ書いてあります。
内蔵ストレージとしてOS領域にはSSDを、
大量の大容量ファイルを格納するためにはHDDを、
ストレージの速度が要求される場合にはSSDを
ストレージの容量が要求される場合にはHDDを
これは分かるのですが、
ストレージの寿命が要求される使いどころはSSD?HDD?どっちなんだろう?というのがあまりピンと来ないところです。
結論としては、結局のところ、「寿命って、使ってみないと分からないよね、実際のところ。」ってなっちゃいます。しかも安いか高いかによっても変わりますからね。安い機器はそれなりってことですし、サーバ用に開発されているようなストレージはバカ高いけど耐久性にも配慮されているってことです。
それは置いといて、の話です。
枯れた?HDDの技術
HDDは歴史が長い技術です。80年代、90年代ではフロッピーディスクが主流ではありましたが、ハードディスクは高級品のオプションとして供給されていました。この時代から時を経て30年以上経っていますが未だHDDは現役です。枯れた感もありますが一方で新技術も開発されているという歴史あるストレージです。
有名な3.5インチHDD、2.5インチHDDやCFカードのように使えたマイクロドライブ(懐かしい)、最近は1.8インチHDD何かも主になってきています。
主にUSBで利用する外付けHDDはいまでもストレージとしてはメインストリームの位置に居ますね。
弱点は衝撃に弱いこと。
最近のHDDはS.M.A.R.T.で計測されていて寿命や状況を掴めるようになっているのが一般的で、昔より(感覚値として)突然死は少なくなってきているなぁ、という印象があります。あくまで感覚ですが。
新進気鋭、SSD
SSDはつい最近出てきたストレージ技術です。まだまだ開発・改善の余地があり、日々技術革新が行われています。
SONYのメモリースティックを128MB一万円以上支払って購入していたような時代には、まさか半導体メモリが内蔵HDDに取って代わるなんて思っても居ませんでした。マジックゲートメモリースティック、高かったなぁ…。
HDDより高速で省電力、発熱も少なくて、HDDの弱点である耐衝撃性もあれば、円盤が回転するHDDと違って駆動部もないので動作も静音といいことづくめ。
HDDと違って3.5インチは存在せず、2.5インチやそれより小さいサイズが開発されているので主にノートPC用、という位置づけの製品ということになっています。
古きはSLC型が主流で高額なストレージということになっていましたが、MLC型が開発されてこなれた値段になってきて一気に普及し、最近ではさらに廉価なTLC型という種類もどんどん開発されています。
もう高級なストレージとしてのSSDは過去の話、廉価なのでOS起動用の内蔵ストレージとしては選べるのならSSD使うべきですね。
で、本題は何か?というと
24時間稼働しているパソコン、ここで簡単な共有フォルダとか共有プリンタを提供するという機能をホストしているパソコンのOSディスク、という観点です。
OSだけ純粋に動作してくれればよいので、容量もそれなりでいいですし速度もそれほど要求されません。純粋に欲しいのは24時間稼働でひたすら長寿命であること、です。
黙々とエラーなくずーっとOSとホストしている共有フォルダや共有プリンタを提供してくれるストレージは、果たしてHDDなのか、SSDなのか、という点が気になっているところです。
これは歴史の長いHDDのほうが長寿命なのか?それともHDDのような機械的な可動部分がないSSDの方が長寿命なのか?というところです。
SSDは一般的に言われているのはHDDより書き換え可能回数が少ない、つまりデータの書き込みを繰り返しているとハードディスクより先に寿命が来るだろう、というのが通説です。しかも故障時にサルベージできないですしSSDは危険だな、というところは多少あります。
でも、LinuxやWindows8.1くらいをチョロッとインストールしてUSB3.0でRAID5の外付けHDDを共有するためのOSのストレージとしてはSSDのほうが(それほど激しく書き込みは発生しないから)実は長寿命なんじゃないかな、と思ったりして。
誰かこれを断言できる人、居ないのかなぁ…。