今回はいつもと趣旨を変えまして、中古で調達するのは止めた方がいい、と諭されたときの話をご報告します。
前回「パソコン買ってくれないか?と依頼」を受けて思い出した昔話です。
調達コストが安価な方がいいのはどの企業でもそうです。
でもいくら安い方がいいといっても、中古で調達することでコストを落とすのは良し悪しがある、という話です。
PC調達ミーティングでの一幕
「自分が詳しいからって、中古PCで調達するのは止めた方がいいよ。」
といわれたことがあります。
続く言葉は
「もっと大きいことやって欲しいんですよ。」
なるほど。でもコスト削減~削減~って取り憑かれたような声もありまっせ。
「いや、もう中古っていう選択肢はナシでいい。
てか、壊れた、アレコレいじくりまわして直ったor直らない、みたいな時間を掛けるのって、なんだか違うと思うんですよね。
その時間、別のことに使った方がいいんんじゃないかって。」
ふーむ。そうなると、PCはしっかりとしたビジネス用のPCを購入して、ってこと?
「そうです、そうです。しっかりしたビジネスPCを買って、ちゃんとメーカ保守…、いやメーカのじゃなくてもいいんですが、とにかく我々は、ユーザ企業としてPCを使う側になって、PCを修理する側に立つのはやめようよ、ということです。」
でも、簡単な故障って割と簡単に修理できちゃうじゃない?
個人的にその辺のやってあげたい欲求に勝てるかどうか、という点が不安ですけどねぇ。
「いや、明らかに簡単なのは全然いいですよ。でも小難しいのとか時間が掛かるのとか、故障PC二台用意して分解して一台の使えるPCにするとか、そういうのはやめときましょう、ということです。」
ムムム。いままでやっていたことをやらないようにする、ってことね。
「そうです。それをやるから、PCってタダで修理できる、って思われるんですよ。いま、上にはそう思われていますよ。だから、もうこういうの止めましょう。いいですね?」
このミーティング後
それ以降、PCとはこういうもの、という定義を切りなおして、
「修理・保守はメーカー保証、4年~5年、経過後はリプレイス」「自力での分解修理は原則としてしない」「PC購入時にはメーカの標準保証期間がどれくらいか、修理範囲はどれくらいかを必ず確認する」といった新しい習慣が根付いていきました。
規模が大きくなるにつれて一担当者が社内のPCの便利屋をやり切るのも無理が出てくる、ということですね。
それによって担当者側の負荷が大きく(あまつさえ全くそれについて評価されないこともしばしば)なったり、予算を掛けて欲しいところに予算が出なかったり、といった別の弊害も出てくることがあります。
この問答の後で私は、ある一定の規模になった社内PCの便利屋を卒業しました。