treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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絶対当たらない?2016年のIT予測

新年あけましておめでとうございます。

今年はどんな年になるかと楽しみな反面、年々時間の経過が早くなってきておりまする。

無責任に2016年のITについて予想してみたことを書いてみます。
※ここに記載されていることはあくまでも私見です。内容について一切の保証・責任は発生しません。

PCメーカの再編

PCメーカの再編は2016年に起こりそうです。特に国産PCメーカに起こりそうな予感です。
2015年(2014年?かも)にはNECLenovo合弁会社を設立してNECレノボHDとなりました。いま噂になっている国産PCメーカの合併もあるように思えます。(メーカ自身はこの噂を否定していますが。)
具体的に挙がっているのは「東芝富士通VAIO」の合併です。VAIOはちょっとさておき、東芝は昨今取りざたされている問題の余波を受けてPC事業が切り離される、という可能性は高いように見受けられます。(あまり収益もよくないでしょうし)
以前携帯・スマホのメーカが次々合併して、「NECカシオモバイルコミュニケーションズ」や「富士通東芝モバイル」という具合に2社合体の社名となったメーカが多数生まれました。
このようにメーカが絞られることがありましたが、そのときにも最終的に富士通東芝を吸収して「富士通モバイルコミュニケーションズ」という会社となって現在に至ります。携帯(スマホ事業もそうだったからPC事業富士通が吸収、というかたちになるんじゃないの?と思っています。
で、この中に、なんでVAIO株式会社が名を連ねているのかは謎なのですが。

こうなると、IT業界では合併が連鎖する点、というのも注目です。
この輪に入っていないパナソニックはどう動くか、BTOっぽいけどエプソン、マウスコンピュータ、ONKYO(旧SOTEC)あたりはどのような動きをするかは気になるところです。
レッツノートが単独で残れるかどうか、というところが注目ですね。

問題はメーカの統合というよりも、企業内でPCを選定している担当者の方です。
業界再編がいきなりドラスティックに実行されると、いままで調達していたメーカのPCが調達できなくなる、という困った事態に陥ります。
またメーカサポートが(合併などによる混乱などで)アテにできなくなる、という場合もあり、特にDynabookをメインに調達し利用されている企業の担当者の方は少々心配なのではないでしょうか?Dynabook自体はノートPCとしての歴史は古く、脈々と繋いできた伝統といえるブランド・製品といえますので、製品シリーズとしては残って欲しい方もいますよね。

Windows Phone躍進?

Windows PhoneがWindows10Mobileとなって、ようやくスマホ業界の第三勢力といえるぐらいの影響力を持ち始める年になりそうな予感です。いや、なってくれないと困る、という願望のほうが強いのですが。
Windows10Mobileが躍進すれば三大キャリアも放っておけなくなるはず、なのですがそんなうまくいくかな…。
逆の言い方をすると、Windows10MobileがコケたらもうWindowsスマホは終わりと思っていい、そんな予感がします。だってここまでやってダメなんだったらどうやったってシェア拡大できないように思えるんです。

いちおう、ビジネス向けを主に据えて製品展開をしていくような売り出し方をしています。ただし(いくつかやらかしているみたいに)えげつないサービスの展開方法だけはしてほしくないもんです。例えば最近で言えばOneDrive容量無制限⇒数か月後撤回⇒撤回後の措置としての容量縮小がそもそも以前より減少するほどの縮小⇒ユーザ激怒、とか、Microsoft IntuneにSAを付けて契約者に提供していたのに一方的にSA権を廃止、デバイスマネジメントだけにサービスをデグレする、とか、DSP版を購入し使用している環境でPCパーツを故障交換したら(購入時のセットパーツじゃなくても)ライセンス認証が通らなくなり、DSP版のOSラインセンス失効扱い、継続して利用すればライセンス違反呼ばわりするとか。最初からユーザの怒りを買わないようなサービス展開をしましょうね、って思う次第です。
Outlook.comもOneDriveもサービスとしてはマイナーサービスですがいいサービスなのは間違いないです。他社と違ってオンプレミス顧客を多く抱えるMSならではのブレークスルーを期待しています。

Office365を導入するユーザは徐々に伸びているようですので、Windows10Mobile躍進でさらにOffice365とスマホの関係性が良好になっていくような進化を期待しているところです。

携帯電話(スマホ)利用料金改定でユーザが怒る

「家計の負担が大きい」てな発言で政府が料金値下げを三大キャリアに指示したというニュースがぼちぼち賑わっています。
おそらく、これは本末転倒な方向に議論に転がっていってしまって、最初に指示した内容と妥協した内容が食い違う事態になりそうな予感です。
結果、携帯電話(スマホ)利用料金が値上げになる人が多くてユーザたちが激怒、いままでどおりでよかったじゃないか、誰だ料金改定って言いだしたのは!などという声があふれるようになります。
ないし、サービスが改悪過ぎて「料金の値上げはなかったけどサービスレベルが低下しすぎている。使っていられない。」ということになってまたまたユーザたちの怒りの声があふれる、ということが巻き起こるかもしれません。
この問題って、おそらくはいままでなんとなく廃止しようとして廃止されなかった販売奨励金がポイントになる問題ですから、なんとなくオタメゴカシで終わってしまいそうな感じがします。

なんでこんなことを思うかというと、政府が指示している、ということに対して三大キャリアの反応が「あー、はいはい。なんか言っているわ。」ぐらいの温度感に見えてしょうがないのです。

(上に関連して)白ロムの需要が伸びる

たぶん、販売奨励金をカットしてイニシャルコストを満額負担する(月々サポートの廃止や一部カット)ことになるユーザは
 ⇒金銭面からあまり機種変更をしたくなくなる
と思うのですが、
 ⇒いままでのペースで機種変更はしたい
という矛盾を抱えることになります。これの欲求を満たすために白ロムに手を出すことがこれまでより多くなるのではないかしら、と思っています。
私はあまり白ロムに手を出すことはしないのですが、(その理由は過去記事http://treedown.hatenablog.jp/entry/2015/12/18/010000の文末に書いています。)それでも財布と相談して必要に応じて白ロムは検討する選択肢の一つにはなります。

結局のところ現状はユーザの月額費用をイニシャルコスト負担軽減に割り当てているので、月額費用を安価にするためには費用(売上)の割当先となる部分のコストをカットして企業としては損を出さないようにしようという動きになるのはある種やむを得ないところがあります。
そんな三大キャリアに嫌気がさしたそこのあなた、MVNO事業者を検討するいい機会に来ているかもしれません。
またSIMフリー機を利用するほうが、キャリア縛りのサービスにイライラしなくてすむし、契約・解約も結構な自由度が得られます。メインの環境は三大キャリアで安価になるように(最低限の維持費で)済ませておいて、サブ環境をMVNOで用意し実際に自分のやりたいことを環境として作る方が、キャリアに振り回されなくて済む分満足度は高いように思えます。

 

2016年、年末に見返してみて、どうなってるか照らし合わせてみることにします。