今回はDynaBook EX/47EBKT(Dynabook T451/E)別名Satellite L750 Series(品番PSK1WN-0XY07N)を取り扱いました。(型番はPAEX471ESTBTだそうです。)
このDynaBookにWindowsをクリーンインストールする方法についてご報告します。
いつも通り内容につきまして一切の行為、被った損害・損失に対しては、一切の責任を負いかねます。ご了承ください。
また今回はWindows7のクリーンインストールを行っておりますので、くれぐれもライセンス違反とならないようインストールするWindowsやその他ソフトウェアの使用許諾条件はご確認ください。
話を戻しますと、このDynaBookモデルはジャパネットモデルとも言われていまして、通信販売大手のテレビショッピングで購入するモデルのようです。
このPCのハードウェアは、CPUは「Intel Celeron プロセッサー B815」とちと弱いのですが、その他の部品は2012年発売ということもあって、メモリやSSD換装はすんなりできて旧式のPCより換装のメリットを享受できそうな感じです。
(メモリがDDR3だし、SATA2かSATA3なのは確実なので、というところで換装効果が高いかなぁと考えています。旧式PCではメモリはDDR2で8GBにすると高額だし、SATA1なのでSSD換装しても速度は1.5Gbps、というところが旧世代PCよりは優れているという意味合いで換装メリットを享受と表現しています。しかもこのPCは最初からメモリ4GB×1枚差なので空きスロット×1に4GBメモリ1枚を追加することで8GBメモリ実装が達成できます。)
このモデルに限りませんが、コンシューマ向けDynaBookには(事業用に)オフィスで利用するPCとしては過剰なほどのお楽しみアプリに加え、CMアプリすらインストールされているという大変親切(笑)な作りになっています。
(PC本体の購入金額支払ってデスクトップからCM見せられる、ってのがどうも私の理解を超えています。皆さん心が広いですね。)
まあなにはどうあれですね、これをクリーンインストールしなければならない依頼が舞い込んできました。
クリーンインストールするのはWindows7ですがOSのビット数(x86かx64か)は問わないこととドライバの都合があって、もともとプレインストールされていた32ビットエディションでクリーンインストールをすることにしました。
(メモリが4GBなのでちょっともったいない気もします。)
いままでにクリーンインストールしたことがあるのは、Lenovo(IBM)、DELL、Panasonic、Fujitsuといったところです。この中でFujitsu以外は概ねドライバが入手可能でした。(付属のドライバCDかサポートサイトからダウンロード可能だった)
で、このDynaBookはメーカーサポートサイトからドライバやユーティリティ類をダウンロードできない上、DtoDリカバリなのでドライバCD以前にリカバリCDすら付属しないという状況です。
むむむ。
まずは調査してみました。
「c:\TOSAPINS」フォルダにインストールリソースらしきフォルダがずらっと並んでいます。これでドライバがインストールできるのか?中を見てみると、、、
セットアップ用のバッチファイルが格納されているだけでした。バッチファイルでVBスクリプトを起動して、引数にインストールするソフトやドライバ名を引き渡しているらしい。
どれも全部この作りのようなので、ここにインストールリソースはないということになります。
「c:\TOSAPINS\HTML\SETUP」フォルダ配下に「index_top.html」があって、どうやらアンインストールしてしまったアプリをブラウザ経由でDLさせ、再インストールできるようにしている模様。
となると、やっぱりどこかにインストール用のexeファイルがあってもよさそうなものですが。。。
探してみました。手であたりをつけていろいろ探しました。一生懸命探しました。(昔こんなフレーズありましたね。)
ようやく見つけました。
「C:\Program Files\Toshiba\TOSAPINS\COMPS1」に参照されるインストール用のEXEファイルが格納されていました。
これで必要なものだけインストールすることができます。
順番は
1)Windows7クリーンインストール
2)不足しているドライバをインストール
3)欲しいプレインストールソフトウェアをインストール
4)バンドル版Officeのインストール(DVDから)
この4点でいけます。
メーカーPCによくあるのはインストール順番が守られていないと動作が×不安定×になることがあります。
インストール順番は
「C:\Program Files\Toshiba\TOSAPINS\INSTALL.INI」
に記載されています。
なので、インストールしたいものをピックアップして「INSTALL.INI」ファイルを参照して自分でインストールしたいドライバ・ソフトウェアの順番を決定させて「C:\Program Files\Toshiba\TOSAPINS\COMPS1」から取り出したEXEファイルを順番に実行していくことで、Windowsはクリーンインストールしてかつメーカーバンドル(プレインストール)ユーティリティを使うことができる、ということになります。
※ドライバ類の定番はIntelチップセットサポートを一番最初にインストールするのが定番です。「Intel Chipset SW Installation Utility」を最初に入れておくといいです。また私個人の感覚ですがWindowsクリーンインストール次のドライバ適用はPCメーカーのドライバ適用より前にIntel謹製ドライバは先にすべて適用してしまうようにしています。
※公式サイトによると"「TOSHIBA Value Added Package」は、他のユーティリティよりも先にインストールする必要があります。"と記載があるので、"TOSHIBA~"というソフトウェアをインストールするときは先にこれを入れておきましょう。
ユーティリティ類はざっと眺めたのですが、どれもいらないかなぁという感じです。ほんとはバッテリライフサイクル(と東芝が呼んでいる)機能が使えればよかったのですが、これを実現する「東芝バッテリーマネージャー」の対象機種ではなかったようです。プレインストールアプリに見当たりませんでした。
ひとまず、ドライバ類を一通り入れたあと、ユーティリティは、
TOSHIBA HW Setup Utility
TOSHIBA Value Added Package
TOSHIBA Sleep Utility
TOSHIBA Service Station
TOSHIBA PC Health Monitor
こんな感じで、最小限を上から順番に入れました
この時点で、リカバリ直後のWindows7と比較してまあまあ軽快な動きを見せてくれます。まあほぼ素のWindows7なので当然といえば当然なのですが。
と、なると、
「C:\Program Files\Toshiba\TOSAPINS\COMPS1」
このフォルダだけは別途USBメモリやCD-Rにデータを保管しておけばWindowsのDSP版を用意することでプレインストールOSと同じビット数ならエディションを跨いで利用することも可能ということになります。
たとえばSSD換装のタイミングでDSPをSSDとセットで購入してクリーンインストール、バックアップしておいた「C:\Program Files\Toshiba\TOSAPINS\COMPS1」からドライバインストールして欲しいユーティリティだけを自分で選択してインストールすれば、
「HDDクラッシュでリカバリメディアが作れないよう(泣)」
という不幸な出来事も多少は傷口が浅く済みますね。