今日は中古PCを購入するときにチェックポイントとしている購入前の点検項目をご報告します。
プロが中古PCを購入する際にどんなことを注視しているか知りたくありませんか?
パッと思いつく二項目について解説を書いてみましたので、よろしければ参考にしてみてください。
電源を入れてみて現物の確認
電源を入れるだけなら、どんな素人店員の店でもOKがもらえるはずです。逆に電源を入れて状態を確認させてくれないような店ではリスクが大きくて購入しない方が無難です。
電源を入れて分かること、ってなんでしょうか?
まず確認したいのはBIOS(最近ではUEFI)が起動するかどうか、です。これならOSが入ってなかろうがHDDそのものが欠品していようがPCの状況をつかむことができます。
BIOS(これ以降はUEFIも同義)が起動しないようであれば、止めておいた方が無難です。世の中ではBIOSが起動しないシステムボードをはんだ付けスキルやヒートガンなどを駆使して修復してしまう強者もいますが、貴方がそうでない場合にはこの時点で足切りとした方が無難です。
BIOSが起動する前にパスワード入力画面が出てくることがあります。
電源投入後、パワーオンパスワード(よくPOPと表記されます)やスーパバイザ―パスワード(よくSVと表記されます)の入力を要求される画面が表示され先に進めなくなったら、そのPCはパスワード解除できないから販売価格が平均より安くなっている、といえます。
この場合の判断は、その中古PCの販売価格に+10,000円程度の追加出費をしてもお買い得に思えるかどうかで判断が付きます。
なぜ「+10,000円程度の追加出費」かというと、だいたいこれくらいでパスワード解除をやってくれる業者さんは探せば見つかります。(私も一回依頼したことがあります。よかったですよ。)システムボード交換などをしてしまうと数万円は軽く飛んでいきますので、パスワード解除業者さんを見つけることができるかどうかで、ここのお買い得感は変わってきます。
無事BIOSが起動したところでBIOSメニューに入りましょう。
POPやSVのパスワードが掛かっていなくてもBIOSの設定変更にパスワードが掛かっている場合があります。BIOS設定を変更させないようにBIOSメニューに入るためにパスワードを要求する、という認証です。
これも前出のパスワード解除業者さんで対処できるかどうか、という点でかなり変わってきます。チェックしておきましょう。
無事にBIOSメニューのトップ画面が表示されたところで、早速チェックです。
まずまっさきにチェックするべき項目は「CPU・メモリ」です。
メモリはビスを外して現物を確認しないと分からないのですが、お店でねじを外すわけにはいきませんから、BIOSで確認するのが一番楽で手っ取り早いです。OSが起動するならOS上で確認してもOKですが、32ビットOSだった場合、搭載メモリより少ないメモリ容量を表示する可能性もあります。ここはBIOSで確認するのが早いし確実です。
CPUも同様に、外見で判断するのが難しい部品です。BIOSでどの程度のCPUかはすぐに見れますのでパッと見で判断してしまいしょう。そのためには日ごろから自分の合格点・及第点を決めておく必要がありますね。
CPUはメモリと違って交換の作業負荷が大きい部品ですから、より正確な情報をつかんで、自分の合格点や及第点に満たないCPUであれば、やっぱり足切りです。
部品取り目的、という場合あえてジャンク品を狙うこともあるかと思います。この場合には利用する目的の部品が無事(あるいは良品/美品)であることが確認できればOKです。が、内部部品だった場合には動作するからOKとするかどうかは評価が分かれるところですね。
購入を検討している、その店が大丈夫かの確認
店の選別の話になりますが、その中古店は信用していいかどうか、を判別するために店員さんに話を聞いてみましょう。
店員さんが詳しいかどうか、ということを問うわけではありません。
もちろんパッと思いつくのは購入を検討している中古PCについてのアレコレですよね。
しかし質問として重要なのはどちらかといえば、購入するにあたっての店側の対応についての質問です。
例えば、店に並んでいる中古PCを購入したあとのことをあれこれ聞いてみても明確に答えてくれるかどうか、が重要です。(店員さんが誠実かどうか、という検証になってしまわないようにご注意を)
例えば、1週間程度の返品保証があるか、その際の手続きはどのように実施してどんな手間を購入者が負担するか(配送/持ち込みなど)、返金処理はどのようになるか(振込/店頭で交換)、どの部分の故障であればこれらの返品処理が可能でどの部分の故障では返品処理対象外になるか、といった店の対処を聞いてみる、という意味合いが大きいです。
店が信用できるのならこれらの返品処理はどの範囲が返品の対象になって、どの範囲が返品保証対象外になるかは明瞭に回答できるはずです。これが不明確な店はいざというときに対応が悪い、という結論になりがちです。また拡大解釈にならないように明確にしておきましょう。
大手であれば中古保証についての規約が書かれた紙面を(購入者向けに)用意していることが多いです。この紙面をあらかじめ見せてもらって自分の疑問点はしっかり聞いておくことをお勧めします。
ジャンク扱いの中古PCであれば、こういった中古保証の対象外であることが多いです。(買い切り返品不可ということです。)販売価格を安価にしていることとのトレードオフですので、検討中のPCがジャンク扱いなのかどうか、という点もきちんと確認しておくようにします。
これらが明確でない店頭での購入はあまりお勧めできません。
逆に以前購入して良くしてくれた店(ないし店員さん)に心当たりがあるのであれば、その店(ないし店員さん)のリピータとして検討するのはアリだと思います。
このほかは…
思いついたりリクエストをいただいたところで、随時記事にしていきます。