突然無線LANがある日繋がらなくなった、という症状をご報告します。
完全に基本を見失っていたパターンです。
家の無線LANアクセスポイント
ある日突然、アクセスポイントに接続まではできるけど、DHCPからIPが取得できない、という症状になりました。
無線LANに接続したら、AP自体の接続は出来ているようだけど「インターネットアクセスなし」という症状になります。
タスクバーのアンテナマーク(WiFiのアイコン)の表記には「!」マークがついていて、ネットワークと共有センター画面で確認してみると、「インターネット」となっている部分への接続に「×」がついていて接続されていない、という状況です。
ワイヤレスネットワーク接続の状態画面を確認すれば「接続状態:限定または接続梨」という表記がされています。
原因は
結論からいうとLANケーブルでした。
LANケーブルが断線しているというのが原因です。
図:ケーブルテスター
写真で言えば4番と7番が消灯しているので、LANケーブルが断線と判断できます。正常なLANケーブルは1番から8番すべてが点灯し、全撚り対線が導通する状態でなければ通信できないLANケーブルとなります。
でも、このLANケーブル、基本的に誰も触らない位置に配線されているんですけどね。となると自然劣化なんですかな。
よく見ると…
おかしいな~と思いながら、APの管理画面をWebブラウザで開こうとしたら、「接続できません」というエラーメッセージ、pingで無線APに割り当てているIPアドレスを導通確認してもpingはRequest time outでした。
これはおかしい、と思って、よくAPの付近を確認してみると、APの表示で有線LANを示すLEDが消灯していました。
あれ?
次いで接続されているスイッチのポートを見て見れば、このスイッチポートもLEDが消灯しており、「無線LANのアクセスポイントとその後ろで繋がっている有線LANスイッチとは接続されていない」という状態であることを発見。
これを見つけるのに三時間も掛かってしまった…。
最初に「これ電波のせいじゃないの?」という先入観でトラブルシューティングを始めてしまったのがすべての間違いの始まり。
つまり
<PC>-------<AP>-------<SW>-------<ルータ(DHCP)>-------<インターネット>
接続としてはこの流れの接続で、ルータのDHCP機能からIPを配布していた環境だと、
<PC>-------<AP>---×---<SW>-------<ルータ(DHCP)>-------<インターネット>
ここが途切れていたために、APで無線接続するPCはIPアドレスが取得できない状態になっていた、と。ただし、通常は
<PC>---×---<AP>-------<SW>-------<ルータ(DHCP)>-------<インターネット>
これで接続が不調になることが多いので、発見が遅れた、ということですね。
家だと無線LANのAPが1台で賄っているケースが多いので、「別のAPに接続すれば通信ができるかどうか」という点を確認しない(できない)ということが、さらに発見を遅らせたということです。古いAPででもこの接続確認が出来てれば、「このAPには接続できるけど、あのAPには接続できない。」と分かるので、電波とAPの無線機能自体には問題がないよね、という切り分けができることになります。
自然にLANケーブルが断線するってこともあるんだなぁ、と思って。
物理層って大事。