通信ができない、と思った時に確認したいのがWindowsファイアウォールです。
ですが、Windowsファイアウォールを確認したところ、パブリックネットワークになっているようだと、Windowsファイアウォールの設定以前の問題になります。
今日は、ちょっとしたTIPSとしてパブリックネットワークからプライベートネットワークに切り替える話をご報告します。
公衆無線LANのようなネットワークに接続しているのならまだしも、家庭内のネットワークに接続されているときにパブリックネットワークのプロファイルが適用されると使いにくくてしかたないっす。
NASにつながらない、リモートデスクトップにつながらない、VNCのようなリモコンソフトもつながらない、とにかくつながらないのがパブリックネットワークです。得体の知れないコンピュータからのアクセスを弾くための設定なのでやむを得ませんが、家庭内には得体の知れないコンピュータが存在していないことが一般的なので、これをプライベートネットワークに変更してしまいます。
追記(2022/04/25):
本記事はWindows8.1の画面になります。Windows10では同画面は出てきません。(似た画面で操作はできますが)
パブリックからプライベートへの変更をしたいだけなら、PowerShellで一行コマンドで完了出来ます。(以下参照)
結論として、パブリックからプライベートへの変更をしたい場合には上記記事でPowerShellコマンドを実行し、変更したほうが早いです。
本記事はこんなことがあったという記録として残しています。(追記、ここまで)
ある日の出来事
何かつながらないなぁ…、最近OSを再インストールしたPCにリモートデスクトップとかリモート操作ソフト経由での接続が繋がらない、という症状がでました。なんかやったっけな…。
よくよくファイアウォール画面を見るとパブリックネットワーク?
図:パブリックネットワークの時の画面
なぜ?
とりあえず直そう。
こうしてちょろっと設定を変更することにしました。
この切替設定、Windows7までは直感的に分かったのですが、Windows8.1ではデスクトップモードだけでこれを設定できないので、メトロ画面を進んでいく必要があります。忘れがちなので備忘録もついでに兼ねています。
設定画面
まず管理者権限でログインします。Administratorsグループに所属しているユーザIDでログインする、と言う意味です。Active DirectoryならドメインAdminでもたぶん大丈夫。
スワイプか"Windowsキー+「I」キー"で表示される画面の一番下「PC設定の変更」をクリックしてPC設定画面を起動します。
PC設定、という画面が表示されると、左のリストから「ネットワーク」をクリックして選択します。
ここまで開いたトップ画面(ネットワーク)は、以下のようになっています。
図:メトロ画面:ネットワーク
使っているネットワークが一覧される、という画面です。ここで今使っている「イーサネット」をクリックします。
クリックすると画面が変わります。
図:設定画面
この画面で「デバイスとコンテンツの検索」をオンに設定します。ここがオフになっているとWindowsファイアウォールではパブリックネットワークと認識してしまいます。
ただ、このデバイスとコンテンツの検索という設定項目が、ユーザ権限でアクセスしているときにはまったく表示されず、その下のプロパティとある現在のIP設定情報の表示だけがされる、という点が注意点ですね。Windows7時代と同様にUAC動作でユーザ権限から認証して設定できてもよさそうなものですが、Windows8.1ではそういうわけにはいかないっす。
こういうところがWindows8(8.1)の評判を落としたポイントなんだろうなぁ…と思いながら設定します。
ここまでやると
無事プライベートネットワークに接続していることをWindowsが認識してくれます。
実際に設定したPCの画面ではありませんが、以下のような表示に変わっていれば、パブリックネットワーク⇒プライベートネットワークに切替、は成功しています。
参考画面:プライベートネットワークに接続中
ネットワーク共有センターの画面でも確認できますね。
何か通信できないなぁ…と思ったら、Windowsファイアウォールのプロファイルがパブリックネットワークになっていないかを確認してみることをお勧めしたいですね。