遅ればせながら、9月のWindows Updateの状況をご報告します。
こまめにWindows Updateが動作していれば更新を確認していますがうまく進まない、ということもなくすんなり完了するようですが、Windows Updateが滞っているようなPCでは発生してしまうこともあるようです。
今月の更新も例の置き換えが影響しているようです。
今月も発生する置き換えパッケージ
6月から更新を繰り返している「KB3161664」の置き換え「KB3168965」をさらに置き換える「KB3177725」が8月に配信されましたが、(おそらくは)これの関連でKB3172605とKB3185911の二つが要因で更新の確認が完了しないようです。
前提条件:2016年8月までのWindows Updateが完了していること
※前提条件を満たすために過去のWindowsUpdateを完了させる場合、下記がお役に立つかもしれません。
2016年8月版「更新プログラムを確認しています」から進まない - treedown’s Report
2016年7月版「更新プログラムを確認しています」から進まない - treedown’s Report
2016年6月版Windows Update再度リトライ - treedown’s Report
Microsoft情報のURLも掲載します。
■KB3172605
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3172605
■KB3185911
https://support.microsoft.com/en-us/kb/3185911
※KB3185911は日本語のサポートオンラインの解説が見つかりませんでした。
KB3185911を読みやすく
いちおう、日本語で読みたい人向けに、日本語の概要を作成してみました。
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MS16-106:
マイクロソフトグラフィックスコンポーネントのためのセキュリティアップデートの説明:
要約:
このセキュリティアップデートはMicrosoftWindowsの脆弱性を解決します。
ユーザーが特別に細工されたウェブサイトを訪問するか、特別に細工された文書を開くならば、脆弱性の中で最も深刻なリモートコード実行を許可することがあります。
アカウントが、システムの上により低いユーザ権限を設定されるユーザーは、管理用のユーザ権限によって動作するユーザより少ない影響を受けることがあります。
脆弱性をもっとよく知るために、マイクロソフトセキュリティ情報MS16-106を見てください。
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ここまで書いておいてなんなんですが、KB3177725の置き換えではない気がしてきました。
確認事項
前提KBの存在を確認します。
図:前提PKG
ありました。
ダウンロードから適用まで
Windows Update画面はいったん閉じて、別PCでも対象PCでもOKですがInternetExplorerを開きます。
IEで恒例のMicrosoftカタログ<http://catalog.update.microsoft.com/v7/site/home.aspx>を開き、ダウンロードします。
今月はこれだけ落とします。
図:DL画面
x64とx86の両方ダウンロードしておきます。
適用環境は64ビットOSなので「x64」付きのファイルを実行します。
今月のは順番は関係なさげ。適当に両方実行しましょう。
図:KB3185911実行
「Windowsスタンドアロンインストーラー」というタイトルのWindowsにならない(検索中で待ちになる)場合には一旦再起動して起動直後に実行してやると動作します。
インストール完了後、再起動を促されます。再起動します。
再起動後、次のKBを実行します。
図:KB3172605実行
Windows Update再度試す。
一通り完了したらWindows Updateの更新プログラムの確認を実行してみます。
図:WU確認
無事検出されました。
図:13個の更新を検出
適用も無事完了し、再起動後には更新プログラムがないことを確認できました。
図:完了後
今月のWindows Updateは以上で終了です。