treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkPadプチフリな症状の原因

1年以上前の記事の続き。
ThinkPad T61で発生した症状について、引っ掛かったことがあったので、記録を残しておこうと思って書き始めました。

以前に発生した問題

blog.treedown.net

その検証

blog.treedown.net

これ、未解決だった(結局Windows7や8.1なら動作するからそっちにすればいいってことで完結した)のですが、どうも、怪しいのはLenovo Vantageなんじゃないか?ということを可能性として感じるような出来事がありました。

経緯

ある日、何の気なしにWindows10 ProのThinkPad T61にLenovo Vantageをインストールしてみることがありました。
もちろんThinkPad Settings DependencyやLenovo System Interface Foundationなど、必要なソフトウェアはインストールした状態でストアアプリのLenovo Settingをインストールしてみます。
結局、このPCではあまり上手く動作しなかったのですが、その動作を確認している間に、

「ん?プチフリな症状が出ている?」

その症状は見覚えがあるものでした。前に別のThinkPad T61をWindows10化したときに体験した症状、マウスカーソル(を含めてシステム全体が)数秒動作(反応)しなくなる、というものです。

これはもしかして、と思いイベントビューアを確認してみました。
すると、

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エラー、でてます。以前の<ThinkPad T61でプチフリーズな症状が - treedown’s Report>で確認したイベントと同様、システムイベントにイベントID:10400で警告が出ています。
「ネットワークインターフェイス"Intel NIC"はリセットを開始しました。」に始まるメッセージも同様。

同じ症状になった、ということになります。

と、いうことは、以前のT61も

この症状の起点になったのは「Lenovo Vantageをインストールしたこと」から始まっています。

と、言うことは、以前の問題<ThinkPad T61でプチフリーズな症状が - treedown’s Report>でもNICの問題だという結論にしていましたが、Lenovo Vantageをアンインストールしてしまえば、実はプチフリに似た症状は発生しなくなる?という仮説が可能性を帯びてきました。

そこで、時間を見つけてイメージバックアップからリストアして、改めて症状の確認とLenovo Vantageアンインストール後の症状を確認してみるようにします。

Lenovo Vantage アンインストール

さっそくイメージからリストアしたWindows10環境で起動。
最初には、お目当てのエラー(警告ログ)がイベントビューアに記録されなかったものの、しばらくPCを起動しっぱなしにしておくと、続々とエラーが出力されてきました。
同じイベントID:10400の警告が出力されてくることを確認して、Lenovo Vantageをアンインストール。

アンインストール後は大量に出力がされなくなったものの、出力はされていたので、OS再起動。
再起動後に、再び確認したところ、イベントID:10400の警告は出なくなっていました。

まだ、それほど確認はできていないけど、型番が異なるThinkPad T61の二台で同じような反応と同じような動作が見られたことを考えると、古いThinkPadとなるT61ではLenovo Vantageでバッテリ制御は望めない(安定に使うのならここがトレードオフになっちゃう)という結論に達しました。