今日は利用していたDDNS無料サービス「CyberGate」がサービス終了の報を聞きご報告します。
サービスのログインページを開くと、こんな記述が
「CyberGateのDDNSサービスを2016年7月末をもって終了いたします。」
ここの下の方に…
と記述が。
ん?
えぇー終わっちゃうのか。
思わず声に出てた。
DDNSCyberGateって?
このCyberGateは無料でDDNSが利用できるというサービスです。
DDNSは動的にIPアドレスが更新されたAレコード情報をホスト名と紐づけることができるDNSで、簡単に言えばプロバイダ付与のIPが勝手に変わるにもかかわらず、一つのホスト名で自ネットワークが参照できるようになる、という便利なDNSです。
他社でもCoregaならcorede.net(既にサービス終了済み)やBuffaloのバッファローダイナミックDNSサービス、一時期流行したDynDNSなどが同じダイナミックDNSという動的なレコード更新をしてくれるDNSを提供してくれます。
サービスが終了しなかった無料DDNSサービスは早々に有償化しておりだいたい年額で2,500円~4,000円くらいの幅で提供されていることが多いですね。
DDNSの使いどころ
概ね自宅サーバをインターネット上からアクセスさせるときにDDNSサービスを利用される方が多いイメージです。
自宅で手軽にサーバを公開するのに、DNSを有償にする、というのがちょっと…と言う方や、プロバイダの仕様でIPはコロコロ変わるのに手動でAレコード情報の更新なんてできない、と言う環境でDDNSの出番です。
自宅サーバ、などと言ってしまいましたが、本来の想定される利用方法はWebカメラです。最近で言えば格安SIMを差して3G/LTE通信ができるWebカメラを設置し、そのWebカメラをインターネット上から参照するためにDDNSにレコード情報を登録しておくわけですね。これでIPアドレスが変わってもホスト名を使えばWebカメラを参照できるようになる、というものです。
テスト環境には便利だった
個人事業主・SOHOからすると、やはり独自ドメインを取得してDNSを用意する、というのはそれなりの労力(というより知識)と費用を必要とします。(最近ではかなりの安価になっていますが)
Webカメラのためだけにこれを用意する、というのはちょっとランニングコストとしては高いかなぁ…と思うことあります。ここが無料でDDNSを利用できることで既に契約済みのインターネット回線や格安SIMで単純操作を一回するだけで利用できるDDNSが無料、というのは結構コンシューマ向けとしてはうれしい機能だったね、と思っています。実際に以前はこのDDNSでいろいろ検証していたものです。
私の場合には既に独自ドメインを取得して(DDNSじゃないですが)DNSを稼働しているので、DDNSの必要性は低くなったのですが、現在有効にお使いの方は残念な結果になっていますね。
代替案
DDNSサービスを利用していた方はDDNSの乗り換えが必要になりますね。
前出のバッファローダイナミックDNSサービスやDynDNSが概ね年額2,500円~4,000円くらい。無料のDDNSサービスも探せばあるようです。(例えばMyDNS.jp)
もしくは、Webカメラなどに入れる格安SIMをグローバルIP付きのSIMにする、と言う手もあるかもしれません。これならIPアドレスが不動なのでDDNSを間に挟まなくてもインターネット上から直接参照が可能です。
■インターリンク LTE SIM」
https://www.interlink.or.jp/service/sim/
グローバルIPを1IP付与してくれる変わり種格安SIMです。
もちろん独自ドメイン取得で、VPSといった格安サーバを構成して自宅サーバを止めてしまうようにする、というのも代替案としては有効ですね。費用はさておき一番健全に思えます。
やはり他社が続々終了or有償化した無料サービスを継続する、ってのは難しいのだとお察しします。ここまで企業努力でよく頑張ってくれました、Planexありがとうございます。