treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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知識が陳腐化する、他業種なら大丈夫なのか?

エンジニアにとって技術の陳腐化というのは結構深刻な問題です。
意外と変化の激しい業界で仕事していると陳腐化スピードは速くて、新しいことをどんどん学び、習得して行かないと取り残されてしまう、という点は忘れないように日々過ごしています。

以前に似たような話題をしました

技術者・エンジニアはプライベートでも研鑽が必要な理由 - treedown’s Report

が、今回ちょっと違った視点で考えてみたことをご報告します。
※あくまで私見として考えたことなので、ご自身の意見と相違することは多分にあります。

エンジニア以外の職業に陳腐化はないのか?

簡単に言えばこれです。
一生変わらないノウハウで仕事ができるのなら、頑張ってその知識を勉強すると喰いっぱぐれないで済むなぁ…と思ったのが発端です。

最初の学びは大変でも、これから先二十年三十年と陳腐化しない知識があれば、いったん費用と時間の投資と学ぶ労力を代償として支払ったとしても、二十年三十年と喰いっぱぐれないのならそれは是非とも習得しておいて損はない、というのはなんとなくでも思う方は多いんじゃないかなと考えました。

次に、もうちょっと具体的に、
例えば生産管理という現場で管理スキルは陳腐化しないんだろうか?
PMが実践しているマネジメントって手法自体も陳腐化するんじゃないか?
考えてみました。

他の分野の陳腐化は(素人考え)

生産管理は例えば工場で生産するモノとスケジュールとリソースの割り当てを管理する(あまり詳しくは知らないものですからボンヤリしていてすいません。)という手法は、生産するモノや生産するための設備が変わる、ないし生産の現場になにかイノベーションが起こることで、昨日まで通用していた管理手法がガラッと変わってしまうことは無いのかなぁ…?と疑問に思いました。
私は実際にこういった現場で働いたことはないので、結論を出せるわけではないのですが何かのタイミングで変化ってのはあるんじゃないかというのは思いました。

マネジメント、もそれほど詳しいわけではありませんが、組織の目標達成のためやヒト・モノ・カネといったリソースの効果的な配置と運営のための手法、という解釈です。このヒト・モノ・カネの三要素の中で最も重要なのは(概ね)ヒト、つまり社員という資源が重要になってくる、というのはよくある話です。
ただし、実際に人を管理しようとしたときに、使われる手法、というのは古来より変わっていないのか?と言われればこれはやはり変わっているという感じは受けています。
例えば、目標設定です。
組織の目標設定・目標達成のために何をしなければならないのか、というのは昔ながらの伝統的な"ノルマ"に代表されるような他人が立案した計画を実行する社員が競争し評価される、という関係性が数十年前からある話です。
最近では会社の目標達成に寄与するために自分で今期(半期)でどんな目標を立て、どのようにそれを達成するのか、という"自分で立案する計画の達成を評価とする"という形に変わってきているように感じます。
(こういうのは業界や社風にも依るのかもしれませんが)

変化のスピードに差はあるけどどの分野にも変化はある、そんな気がしてきました。

結局これなら安泰、と言うのは幻想?

様々な職業について考えてみたわけではないのですが、結局のところ
「これだけ知っていれば人生安泰というノウハウはどこにもない?」
と思うようになってきました。
ある程度安定して安泰といえるのは簿記くらいでしょうか。でもこれとて一生涯ずーっと安定、というわけではないように思えます。他の知識より陳腐化のスパンが長くてそれでいてどこに行ってもある一定の需要はある(どの企業にも業務として存在するから)、というくらいの温度感です。

結局日々を学ばなきゃいけないので、どうせ学ばなきゃいけないのなら自分が一番積極的に学べるものを職業にしておく、というのは一つの考え方かなぁ、と思いました。(逆の方も世の中には居ますが)嫌いなことより好きなことのほうが積極的になれそうですから。

楽して稼ぎたいなぁ、と思ったけど、楽して稼げるようになるまでには結局苦労をその途中で積まなければ楽して稼げるゴールに到達できない、っていう結論で〆ておきます。(月並みですいません。)