本日はありがち上司3タイプを自分なりに分析してみた結果をご報告します。
上司との付き合いやコミュニケーション、大変ですよね?
日々神経を使ってお疲れのこととお察しします。
そのコミュニケーション、もしかすると上司のタイプを見誤っており、効果的なコミュニケーションになっていないかもしれません。何か心当たりがありましたらもう一度ご自身の上司がどんなタイプでどんなコミュニケーションを求めているかを考え直すと得があるかもしれません。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず、という言葉もあります。まずは対象となる"彼を知り"ましょう。
体験したタイプ別に私なりの分析をしてみます。
表題に3つのタイプと題しておきながら、実は4タイプ目として「しっかり合議型の管理職」もいます。
部下の意見に傾聴し、部下と相談し管理職自身の上司とも相談し組織のプラスになる着地点を導き出してくれる「(俗にいう)いい上司」です。
何人か出会いましたが、このタイプの上司になった場合、自分自身あまり注意することがないので省かせてもらいました。だってしっかり上司と相談してそこで決めた結果を出すことに集中すれば日々うまくいくのですから。なにも警戒しなくていいのです。
いい上司の下で働いていればこのようなマイナーなブログの記事を読む必要もないですよね?日々の成果を出せばOKです。
実際の現実社会では、以下の3タイプを複合的に併せ持つ上司に出会うことが多いでしょう。
いま、どのタイプの仮面が出ているか、を注意深く把握する必要があります。
(1) 親分肌の管理職
従面背腹ででもいいのでとりあえず表立った反論やメンツをつぶすようなまねはやめておきましょう。後でとんでもない"倍返し"を喰らいます。(私も何回もやられました。)
このタイプは「親分であること。」が主目的であり実際に「親分である自分」を表現すること以外にはあまり興味がありません。
逆に言えば上司は親分、私は子分、として接すれば「親分であること。」の主目的は達成できるので、めったなことでももなければ関係性が悪くなることはないでしょう。(親分は子分を守ることが心意気というルールで決まっています。)
親分が、同じ能力(に見える)二人のどちらかを選択する、となったらより子分な方を間違いなく選択します。
また発言力が強いことが多いので、うまく活用することで自分の発言力を強める(あるいは代弁させて自分の意見を世論にしてしまう)ことができます。
是非仲良くして自分の地盤強化をはかりましょう。
(2) 仕事バリバリ(≒オラオラ系)管理職
仕事バリバリ系は能力や適性、適材適所、という概念が(通常より)ありません。
みんな自分のように仕事バリバリで日々を生活していると思っている節があります。
なので、バリバリ管理職から苦手なことを振られてしまうとマイナスイメージになってしまいます。
このタイプは「自分の仕事(あるいは自分の部署の仕事)がバリバリこなしている状態。」が主目的にあることが多いので、「仕事をバリバリこなすために役に立つ人・道具」は寵愛する傾向にあります。
この記事を読んでいるあなたの日々の仕事は忙しいかもしれませんが、マイナスイメージを植えつけないため、あるいはすでにあるマイナスイメージを覆すため、自分が得意とする分野の仕事は自分から引き受けると好印象を与えます。
究極はバリバリ管理職がタスクに気づいたときに先回りして「もうやっています。」とか「やっておきましたよ。」と瞬殺するともう最高です。(そんな時、とてもいい笑顔を見せてくれます。)
バリバリ管理職は本当の意味で組織内の評価が高いことが多いです。
是非仲良くして自分の地盤強化をはかりましょう。(こればっか)
(3) 日和見の管理職
日和見系は古来よりよくあるパターンの一つですよね。
何も決めてくれない…と、部下の立場からするとやきもきします。
日和見の管理職と一緒に仕事した印象では、争いたくない/交渉したくない、という心の声を感じます。
逆に絶対に反発がない/あとでオラオラ言われない、ということが理解できているようなら、好きにすればいい、というスタンスが見え隠れします。
あとは余計なことをするな系では軋轢回避以外に、自分の益を守りたいことに主が置かれることも多いですかね。
例えば定時で帰れなくなるとか、残業が増えて人件費が部署の予算オーバーになって困るとか。「考えておく。」をやんわり拒否の意味で使うのもこのタイプですね。他のタイプだとはっきり拒否しますから。
これはあれです。日々イライラするくらいならいっそのこと、もうあなたが管理職に代わって交渉事や社の決定(を根回しする)をやっちゃいましょう。
どうせ、近い将来(意識高い)担当者であるあなたは、社内調整(根回し)や交渉事をやらなきゃいけなくなるんです。日和見的管理職に無理にやらせようとして仲悪くなるくらいならいっそのこと、保険つきで「将来やるためのリハーサル」とばかり、やってみるのはどうでしょか。将来責任ある立場になってからこれらをやると、自分で責任を取らなくてはならなくなりますが、このタイミングでやるとなると日和見の管理職が責任を取ってくれるかもしれません。(日和見ですからそれほどもめずにすむはずです。)
うまくことが運んで、いくつも成功を重ね信用を得ると、そのうち管理職の後継者に推薦してくれるかもしれません。(実際に推薦するのはもっと上の立場の人かもしれませんが)
是非仲良くして、将来の自分への投資にしましょう。(またこれ)
結局どんなタイプでも仲良くやりましょう、のオチなのは実は理由があります。
どんだけ成果を出していても、人は嫌いな人を評価しません。
若いころこれで失敗した体験から…。
嫌われていい人と嫌われないようにするべき人を区別していたら、仕事上ぶつかっていた「嫌われていい人」が会社で権力握ってしまいました。
ひどかったなぁ。
ただし、ひどかったと心から思える毎日をどうにかこうにかでも乗り切って10年経った今、あの時の日々は自分の成長の糧になったと心から思える日々でもあります。(逆境は人を成長させます。)
いや、しかしだからと言って会社の闘争に巻き込まれ(いや自分から飛び込んでる節もちょっとあった)日々の何かをくさす、あるいはくさす集団に抗するというのは精神的に負担が大きいので、わざわざ権力闘争や人間関係の難しい派閥間の付き合い、そのような状況に身を置く必要なないと思います。
とにかくここで伝えたかったのは、
「敵を作らずに、それでいてきっちり仕事をこなす。」
社会人にはそんなスキルが要求される、ということです。
実際に抗してしまった私はそれほど出世をしていませんが、うまく対立する双方と調和を図りつつきっちり仕事をこなした同期はしっかり出世しました。
出世だけがすべてではありませんが、会社内で自分が有利に働くように組織内の自分の舞台を整える、という基盤は普段の積み重ねで気づけば大きな差となります。
気を付けて(意識して)日常を過ごし、自分の所作・発言の一つ一つを思慮深く自分の外に出してゆく、この積み重ねを続けることで自分が集団の中で有利な状況を作っておく、というのは思わぬところで役に立ちます。
耐えるべき時期には忍耐力を駆使して耐え、チャンスが来たらワンチャンスでも逃さずに一気呵成に頭角を現す(出盧する)べき、です。
このために「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」を知っておく必要があるといえます。
貴方にはこれらがきっとできます。今までやろうと思わなかっただけです。