treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkPad X31をLinux化するにあたり迷う

ここしばらくで、ちょいちょいLinuxでバッテリ関連のことを学んできたのですが、概ねやりたいことはできそうなので、狙いのThinkPad X31のLinux化を考えはじめています。
しかし、ディストリビューション、どれにしようか…、で迷う、という話です。

条件となるハードウェア⇒スペックが低い

主な目的は、ThinkPad X31をモバイル用のリモートデスクトップ接続(Remmina使用)専用のPCにする、という狙い。

そこで条件となるのは、ハードウェアの低スペックに耐えられること、になりそうです。

  • CPUがPentium M 1.3GHz
  • メモリ2GB(だがDDR)
  • 内蔵ストレージはIDEの64GB、一応SSD
  • モバイル用の通信はモバイルWi-Fiを利用する(無線LAN必須)

2003年3月のモデルですが、18年前のスペックよりはメモリも内蔵ストレージもパワーアップしてあるだけに、素の状態よりは選択肢はありそうです。

年期ものですので32ビットOSしか動作しません。そのため、UbuntuベースのOSでは先が見えています。長く使うには32ビットOSのサポートがしばらく継続することが選定するディストリビューションの条件になりそうです。そして無線LANが認識し使えることも条件の一つ。
そこで、最初の候補だったのがDebianとDebianベースのPIXEL for PCでした。

Debian GNU/LinuxのLXDEかPIXEL for PCか

どっちにしろ、デスクトップ環境は欲しいけど、選択肢はLXDE一択なのはなんとなく感じています。
既にThinkPad X40の環境で利用しているDebianでデスクトップ環境をLXDEにしたものか、はたまたRaspberry PiのOSをx86向けに提供してくれているPIXEL for PC(デフォルトがLXDE)を選ぶか、という二択のような感じがしていました。

Debianはこれまでの歴から言って一番使っているOSだし、新しいパッケージが採用されるのが遅いという保守的ゆえの安定性も魅力です。古いPCがそうそう新しいパッケージをポンポン入れて使う(正確には使える)わけじゃないので、機能を絞って使う用途には安定性こそが最重要ポイントとなりそうな感覚でいました。

ただ、そうなると、どうせRaspberry Piでも使うのだからPIXEL for PCを使うというのも手のように思えてきます。他ではあまり使わなさそうなDebianのLXDEよりはRaspberry Piで確実に使うPIXEL for PCの方に慣れておくとメリットがありそうです。

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Raspberry Pi OS(旧名Raspbian)をx86対応させたPIXEL for PCは結局のところ元を正せばDebianのLXDE環境なのですが、細かいところで使用感が異なる感じ。感覚的なものですが。
DebianベースなのでどっちにしろDebian GNU/Linux本家が32ビットOSのサポートを打ち切るまではどちらも32ビットOSのサポートを継続してくれそう。

しかし新しい選択肢、antiX Linuxもよさそう

Debianベースの軽量ディストリビューションとしてantiX Linuxを推している記事が結構目に付きました。

antixlinux.com

antiX LinuxはDebianのStable版をベースにした軽量ディストリビューションで、DebianとPIXEL for PCで迷っている現状の自分には選択肢としては有力な一つに思えてきました。

本記事現在ではDebian busterベースのantiX 19.3が最新バージョン、ローリングリリースなので一度インストールしてしまえば、最新版を継続的に利用可能。バージョン(Windowsでのエディションみたいなもの)はFull、Base、Coreと三種類あり、個人的には最低限OS機能を提供するBaseをインストールして、必要なソフトをaptコマンドなり、GUIならパッケージ・インストーラーなりを使って追加していけばよさそう。

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デスクトップ環境はデフォルトでXfceなのでちょっとな…、と思っていたのですが、LXDEも使えるようです。Debianベースだから当然といえば当然かと改めて思い直しました。ちょっとした勘違い。

日本語化がちょっと苦労するよ=中上級者向けのディストリビューションだよ、的な情報もちょくちょく見掛けており、その点はDebianやPIXEL for PCと比べると、antiX Linuxを尻込みしてしまう一つの要因ではあります。

結論?…が出ない。

結局のところ、選択肢はそれほど多くなくて、LXDE環境のDebianかDebianベースのPIXEL for PCかantiX Linuxの三択。どれもデスクトップ環境は同一だし、ベースになるOSはどれもDebianだし。

そうなると、

  • 今まで使ってきて慣れがあるDebianか
  • Raspberry Piで触ったことのあるPIXEL for PCか
  • 新しい体験を求めてantiX Linuxか

という考え方になりそう。こういうのって、新しいものに目が行きがちな方と、これまで使い慣れてきた道具をそのまま使おうという方で意見が分かれるところです。

安定的に(良い意味で)無難に使える安心感ならDebianだし、
スキルアップも兼ねた(悪い意味で)刺激的な新しさを求めるとantiX Linuxかなと思うし、
その中間とってRaspberry Pi OSのPIXEL for PCという選択肢もありだなと思うし、

そんな迷いがあります。技術者なら新しいスキルをどんどん試していくのは当然(だと言われて育った世代)だなぁ、と思う一方で、常用する道具だったらより安定性を追求するのはシステムの考え方として妥当だよなと思う部分での迷い。