treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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月額0円MVNO「0 SIM」がサービス終了の報

残念なニュースをキャッチしたのでご報告です。
月額0円で話題になった「0 SIM」がサービス終了、乗り換え先としてnuroモバイルが提案されています。

復習:「0 SIM」とは

月額料金0円で月に500MBまでの通信が利用可能なMVNOが提供する格安SIMサービスのことです。

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元々は雑誌の付録で話題となり、so-netが提供していたMVNOサービスでした。2015年12月サービス提供開始から丸四年が経過しています。

SIM発行などに必要な契約事務手数料として初期投資3000円が必要となりますが、そこから月額料金が掛からないこともあって、サブ機やカーナビ専用といった用途を絞った通信用のSIMとして利用するには非常に便利な格安SIMサービスでした。

あと、使っている人は知っていますが、3ヶ月間連続でデータ通信の利用がキャリア側で確認できない状態の場合には自動解約となるSIMです。なので普段はそんなに使わない端末で1ヶ月(~3ヶ月の間)に500MB以内でのライトな通信を利用するには非常に重宝するSIMサービス。

2016年にこの存在を知って、契約していました。

blog.treedown.net

うーん、やっぱり、月額0円でフリーミアムのようなサービス提供方法というのは無理があったんだろうな、と想像。

サービス終了の発表

2月17日にサービス終了が公式サイトのお知らせで発表されました。

「0 SIM」サービス提供終了のお知らせ| お知らせ| So-net

nuroモバイルのサイトにも0 SIMからの乗り換えについて、お知らせが掲載されています。

サービス終了のお知らせ 0 SIM | nuroモバイル

2020年の前半のスケジュールとして…、

  • 2月17日新規受付停止
  • 6月(予定)nuroモバイルへのサービス変更受付(~8月30日まで)
  • 8月31日=0 SIMサービス提供終了
  • 9月1日(これ以降、順次)自動解約処理

ひとまず6月までの3ヶ月間は考える期間があるようです。

追記(2020-02-21):
ユーザ向け終了のメールを受け取りました。発表から一週間くらい経過でようやく。

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いろいろ記載ありますが、基本的にサイトのお知らせに記載の内容と変わりませんでした。
(追記ここまで)

乗り換え先となるnuroモバイル

いままで月額0円で活用していたことを考えると…、そうそうデータ容量は必要とされないだろう、ということもあって、一番ライトなプランである「お試しプラン(D)」というデータ専用で300円/月、SMS付きデータプランでも450円/月とお安いプランを検討することになるのかな、と最初は考えました。

nuroモバイルに乗り換えるならここにスライドするのかなぁ、と思いましたが、いままで0 SIMで500MBが月額0円だったことを考えると、容量0.2GB=200MBという点がどうなんだろう?ということも考えてしまうところがあります。

他社と比較すると、二の足を踏む

冷静に考えてみると、現在契約しているIIJmioはデータ専用で900円/月(+SMS利用料140円)ですが3GBの容量が使えています。OCNモバイルOneは同じ3GB/月でもさらに安価な880円/月、SMS利用料120円=1000円/月で月額が済んでいます。

nuroモバイルでは0.2GBのお試しプラン(D)が300円/月、SMSで+150円、その次のSプラン(D)は2GBが700円/月+SMS150円=850円、なんかこう…あまりちょうどしっくりくるプランがない(個人的には)感じ。

業界最安を謳うDMMモバイルだと1GBで480円/月、速度が200Kbps固定で使い放題(366MB/日制限あり)のライトプランが440円という安価さです。安価に一回線というだけならDMMモバイルのような料金に特化したMVNOに乗り換えたほうが良いような…。

さらに(私は使っていませんが)、通話だけ待ち受けメインで利用すると言う場合でも700円/月で(500MBデータ通信おまけ付きで)利用できた0 SIMはなかなかお得(待ち受けメインなら)でした。
これも競合のIIJmioでは「ケータイプラン」で(データ容量なしとはいえ)月額920円/月で音声通話&SMS専用のプランが提供されており、nuroモバイルの音声通話付きのプランよりは魅力的なような。

ひとまず、3ヶ月は考える期間があります。結論はそれまでに追々出していこうかと。

フリーミアム

フリーミアムは基本的な部分を無償提供し、さらに欲しくなる機能に課金するモデルのことです。
0 SIMはこれに近かったような感じがしています。

0 SIMでいえば、SIM提供こそ有料ですが基本的なモバイル通信(~500MB)は0円、500MBを超える通信を有料にしていました。
しかし、実際のユーザの大多数はこの有料の部分を0 SIMの延長線で用意せず、他社の有料プランで用意していたような感じがしています。

世の中のフリーミアムサービスがここ数年でいくつかサービス終了となって(ユーザとして作業が必要になっている状況もあって)、大手でもなかなか上手くいかないもんなんだなぁ、と実感しました。

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0 SIM…、いままでありがとう。