treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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2018年7月Windows Update…サーバが厳しい?

2018年7月のWindows Updateはクライアントにはそれほど影響するものはなかったのですが、サーバは結構影響しそうな内容。
去る7月17日(OSによっては18日)に2018年7月の既知の問題の修正版となる更新プログラムがリリースされました。この辺の話をご報告。

7月更新プログラムの問題とは?

今月から新たに仲間入りした不具合と言うのが、ネットワークモニタリング監視を実行(run network monitoring workloads)すると、ストップエラー0x1D(stop 0xD1)が発生する、という症状。
これはあちこちで見かけたのですが、更新プログラムの更新プログラムには追加でもう二つ、情報が追加されていました。

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Addresses an issue that may cause the restart of the SQL Server service to fail with the error, “Tcp port is already in use”.
「Tcpポートは既に使用されています」というエラーでSQL Serverサービスの再起動を失敗させる可能性がある問題を解決します。
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Addresses an issue that occurs when an administrator tries to stop the World Wide Web Publishing Service (W3SVC). The W3SVC remains in a "stopping" state, but cannot fully stop or it cannot be restarted.
管理者がWorld Wide Web発行サービス(W3SVC)を停止しようとするときに発生する問題を解決します。 W3SVCは「停止中」の状態のままですが、完全に停止できないか、再起動できません。
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この辺って、PCだとそれほど影響ない不具合かもしれませんけども、サーバだと(もちろんサーバに依りますが)結構影響が深刻に読み取れます。
スグに顕在化しないにしても、結構重要ですね。

これを解消するには?

OS別に以下の情報を参照して、対応する更新プログラムを適用する、という対処が必要になります。

Windows 8.1とWindows Server 2012 R2は、KB4345424
Windows Server 2012は、KB4345425
Windows 7(SP1)とWindows Server 2008 R2(SP1)は、KB4345459
Windows Server 2008(SP2)は、KB4345397
Windows10はビルド番号によって異なる
 最新Windows 10 April 2018 Update(1803)だと、KB4345421
 一つ前のWindows 10 Fall Creators Update(1709)だと、KB4345420
 二つ前のWindows 10 Creators Update(1703)だと、KB4345419
と言う具合に一つづつKB番号違いで供給されているようです。

※参考:
Windows8.1とWindows Server 2012 R2
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4345424/improvements-and-fixes-windows-8-1-and-server-2012-r2

Windows7とWindows Server 2008 R2
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4345459/stop-error-0xd1-after-a-race-condition-occurs-in-windows-7-service-pac

その他のOS用にも各々のKB番号でURLが用意されていますが、文書に記載されている内容はどれでも同じように見えます。コピペしているのかな。

気になる記述は、
「この更新プログラムのスタンドアロン パッケージを入手するには、Microsoft Update カタログ Web サイトにアクセスします。」
という点。Windows Updateで更新プログラムを確認しても検出されない、ってことなんかもしれません。

WSUSで見てみると、自動承認規則には該当しないようで、18日の午後時点では未承認カテゴリに含まれていました。自動承認されないってことはオプションの更新扱いなのかなぁ…。どうしよう。

結論

迷うけど、サーバには適用しておいた方が良さそうな更新プログラムの修正パッチのように思えます。
確実なのはやっぱUpdate Catalogからダウンロードして手動で適用、って感じですね。不具合に次ぐ不具合が出ないか不安はありますが。