treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Linuxでも使えるUSBのNICを買いました

本日はLinuxでも使えるUSB接続のネットワークカード(?)を購入しましたのでご報告します。

PLANEXのUSBタイプのNICで有線LANを接続するデバイスです。ドライバを内蔵しているタイプです。

USB2.0の機器で100Base-Tの製品はUSB-LAN100R
USB3.0でギガビットイーサ対応製品は、USB-LAN1000R

となります。

買ったのはRaspberryPi 2で使うのを狙ったのでUSB2.0の100Base-T製品を買いました。必要になったらUSB3.0対応のギガイーサ製品を買うかもしれません。

動機

動機は二つあります。

  1. ドライバ内蔵でUSB接続すると自動的に認識してくれること
  2. Linux対応を公称していること

この二つを満たす製品で安価で購入しやすい製品がこのPlanexのUSB-LAN100R/USB-LAN1000Rだった、ということです。

ドライバ内蔵

ドライバ内蔵は個人的に「捨てられない症候群」的な私のような人間にとっては結構うれしいものです。なにせドライバCDやユーティリティソフトウェアCDなどは使わないだろう、と思っていたとしてもなかなか捨てられません。
現実、いつか使うだろう、と取っておいたCDや書面のうち数パーセントくらいは「取っておいてよかった。」ということもあって、このたった数パーセントのために捨てられない症候群は付属品を保管してしまう傾向にあります。
最近流行りのミニマリストとは逆をいく傾向ですね。

最近はUltraBookで有線LANの差込口(RJ45)がない製品もありますから、USB2.0やUSB3.0で気軽に有線LANポートが増やせるこういった系統の製品は重宝しますね。

Linux対応を公称している

Windows専用であれば他にもうちょっといいのもあるので、他の機器を選択するところですが、今回のもう一つのポイントは
「Linux対応」
と言う点に惹かれて購入に至りました。

f:id:treedown:20160611221819p:plain届きました。

意外とUSBのNICでLinux対応と明記されている製品が少なくて、RaspberryPiでNIC二枚搭載にしたいときに選択肢の幅はそれほど大きくありません。
複数のセグメントにRaspberryPiの足を出したいときに使います。
例えば192.168.1.0/24セグメントと192.168.2.0/24セグメントの両方にRaspberryPiを接続したい場合、というのがNIC二枚搭載が必要な状況です。
こういう時ってUSBのNICが一番簡単に増設できて複数のセグメントに通信が可能にできるのですが、USBのNICでLinux対応を謳う廉価な製品は選べるほど製品が存在していないのが現実です。

NIC二枚の活用法

NIC二枚で何するの?というのはありますが、例えば

Sophos UTM Home Edition
https://www.sophos.com/ja-jp/products/free-tools/sophos-utm-home-edition.aspx

こういうのを家庭内に導入してホームネットワークを保護しようと思った時に、LinuxベースのOSをアプライアンスのように利用することになるのですが、これって、NICが二枚搭載されていることが動作条件にあります。
つまり、NIC1をインターネット側(ブロードバンドルータ)に接続して、NIC2をローカルネットワーク(内部のHUB)に接続して、NIC1とNIC2でブリッジかルーティングを設定するわけです。
そうしてSophos UTM Home Editionがインストールされたコンピュータを通過する通信を監視して、ウィルスやスパイウェア、迷惑メール、といった問題がありそうな通信をシャットアウトする、という動きをしてくれます。
このSophos UTMはRedHatベースのカスタマイズされた独自OSのため、CDC-ECMに対応しているUSBのNICであれば、Linuxの事実上の標準と言えるRedHatで認識するだろう、というものです。※ちなみに検証はしておりませんので、ご容赦を。

ちなみにHyper-Vで

Hyper-VはWindows8以降はクライアントHyper-Vという形でWindows Professional以上のエディションで提供されるようになりました。このHyper-Vでは、ホストOSとゲストOSでNICを分けた方がよいことがあります。
上述のようにホストOSに所属していないセグメントのOSをゲストOSで用意する場合にUSBのNICで物理的に分割したほうがよい、という点もありますし、同じセグメントでもHyper-VのホストOSとゲストOSでNICを同時使用できないケースが(クライアントHyper-Vでは)あるようです。※私のThinkPadでクライアントHyper-Vを使った時がそうでした。いまどうなっているかはちょっと確かめていませんが

WindowsであってもHyper-Vを使うのであればUSBのNICがあった方が動作上の都合がいいことがあります。