Raspberry PiのCron Daemonからエラーメールを受け取り、内容と原因を調べたのでご報告です。
今回、調べただけでひとまず対処はしていないのですが、対処法だけ調べた記事となります。
エラーメールを受信する
Raspberry PiのCron Daemonからメールが届いていました。
本文には、
checkarray: E: MD subsystem not loaded, or /proc unavailable.
と記載があります。checkarrayから、
「E: MD サブシステムがロードされていないか、/proc が使用できません。」
というエラーでした。
※全文
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-----Original Message-----
From: Cron Daemon <root@hoge.com>
To: root@hoge.com
Subject: Cron <root@dwrse2> if [ -x /usr/share/mdadm/checkarray ] && [ $(date +%d) -le 7 ]; then /usr/share/mdadm/checkarray --cron --all --idle --quiet; fi
checkarray: E: MD subsystem not loaded, or /proc unavailable.
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経緯
このRaspberry Piでは
RaspberryPiの外付けHDDでソフトウェアRAID1 - treedown’s Report
の手順のようにmdadmを使ってソフトウェアRAIDをUSB外付けHDDに構成していたのですが、USB外付けHDDの筐体故障によって撤去、別のUSB外付けHDDと交換していました。
交換した外付けHDDの筐体が筐体内でソフトウェアRAIDを構成できるタイプだったので、そちらでRAID1(ミラーリング)を構成し、OSのmdadmで管理するソフトウェアRAIDを使わずに運用するように変更していたのですが、それによってOSのmdadmが管理するべきRAIDアレイが存在しなくなったため、このエラーメールが発行された、と言うことのようです。
mdadmは…
mdadmはLinux標準でソフトウェアRAIDを構成するための機能です。Windowsではディスクの管理(diskmgmt.msc)でソフトウェアRAIDを構成できますが、それのLinux版のような感じです。
ソフトウェアRAIDで安価に容易なミラーリング環境を構成するにはmdadmが便利です。
コマンドmdadmで認識済のHDDをRAID構成にしたら、「/proc/mdstat」配下をcatコマンドで出力することでアレイ情報が表示されます。
原因:廃止して後処理をしていなかった
経緯に記載していたように、もともとmdadmで構成していたアレイがハードウェアの故障によって撤去されたのですが、撤去されたハードウェアに関連付けされていたアレイの構成内容が残っているから「アレイが見つかりませんよ」というエラーメッセージを出力したんだろうという結論に達しました。
もうこのRaspberry PiではソフトウェアRAIDを使っていないのでmdadmを削除すれば良さそう。
# apt remove mdadm
でmdadmを一通り削除できるようです。ただ、いちおう念のためddバックアップを取得してから実施しようと思いました。この間のメンテナンス<Raspberry PiのmicroSDカード交換を実施する - treedown’s Report>の時にやれば良かった…。