treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

Outlookがクラッシュする?=現在は解消したらしい

先週の話ですが、自分の使っているPCでOutlookがクラッシュしてしまい、起動しなくなる、という症状が起こりましたのでご報告です。

結論を言ってしまうと、現在は解消しているらしい。

本記事の現在の状況

本記事の2020年7月21日現在、既にこの現象は解消したようです。
窓の杜にもそんなニュースが先週の7月16日付けの記事で公開されていました。

「Outlook」に一時トラブル、予期せず終了してしまうとの報告 - 窓の杜

いまは心配しなくてもいい状況になっているらしいけど、今後同じようなことが発生した時のために、自分用の記録として残します。

発生した不具合?

Outlookを起動したとき、詳細は忘れましたが、Outlookは不正な処理を実行した、と言う類いのメッセージを出して、起動しなくなっていました。

電子メールはOutlookに集約しているのでこれが使えないのは困ります。早速対処方を検討、と思ったのですが、このときは、Outlook自体を再起動することで、無事Outlookは起動してくれました。

調べて見る

調べて見たところ、イベントビューアに以下の表記が。

f:id:treedown:20200716184232p:plain
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障害が発生しているアプリケーション名: OUTLOOK.EXE、バージョン: 16.0.13001.20266、
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という記載に加えて
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例外コード: 0xc0000005
障害オフセット: 0x000474b2
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が記録されています。例外コードを見る限り、これは2020年7月のOutlook不具合で間違いなさそうです。
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障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\OUTLOOK.EXE
障害が発生しているモジュール パス: C:\Program Files (x86)\Common Files\Microsoft Shared\Office16\mso98win32client.dll
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Outlookの不具合だということは、ここからも分ります。ただ、OS側のWindows Update更新プログラムの適用で発生したのか、Office側の更新プログラムで発生したのかが判断に迷うところ。

Office(Outlook)のバージョンロールバック

イベントビューアに記録された「バージョン: 16.0.13001.20266」の表記、これを一つ前のバージョンに戻すことで、以前の正常動作を取り戻してくれそうです。

※これ以降の手順は、結局実行しませんでした。が、今後の同様の不具合に遭遇したときの為に、記録を残しておきます。

Outlookバージョンをロールバックする手順は、コマンドプロンプトを起動して…、
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cd "c:\Program Files\Common Files\microsoft shared\ClickToRun"
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でディレクトリ移動、カレントディレクトリを変更したら、
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OfficeC2RClient.exe /update user updatetoversion=16.0.12827.20470
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ディレクトリ内になる「OfficeC2RClient.exe」という実行ファイルに「/update user」オプションを付けて、最後にバージョン指定「updatetoversion=」で一つ前のバージョンを指定します。(※このときの一つ前のバージョンは「16.0.12827.20470」の模様)
こんな感じ。

f:id:treedown:20200716184342p:plain
これを実行すると、Outlookの更新がロールバックされ、Outlookのバージョンが一つ前の16.0.12827.20470に巻き戻る=正常時に戻るという狙いです。

セーフモードで起動してみる

Outlookに限らず、Officeアプリケーションの調子が悪いときに役に立つ(かもしれない)TIPS。

不具合のあるOutlookをセーフモードで起動する方法を二つ記載。
(Outlookに限らずMicrosoft Officeアプリケーション全般で使えます。)

まずは、「ファイル名を指定して実行」を開いて、

f:id:treedown:20200716184427p:plain
図のように「outlook /safe」と入力して実行。
すると、Outlookが起動してきますが、

f:id:treedown:20200716184442p:plain
このように、(セーフモード)の記述がついた状態でOutlookが起動してきます。

セーフモードは、アイコンをクリックして起動する時にCtrlキーを押しながら起動することで、同じようにセーフモードで起動可能です。
この場合は、

f:id:treedown:20200716184458p:plain
こういう確認画面がでるので、「はい」をクリックすればセーフモードで起動します。

WordやExcel、PowerPointやAccessでもセーフモードの起動は使えるので、不具合を疑う場合にはセーフモードで起動してみると、何かの切り分けになるかもしれません。